『おでかけのまえに』

筒井頼子 作
林明子 絵
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2歳半の息子は、とにかく何でも自分でやりたがります。
男の子なので服へのこだわりはそこまでありませんが、それでも「自分で出す」ことにこだわり、わたしが出した服は嫌がります。
洗濯物を畳むのも、勿論彼の仕事。
わたしが手を出そうなら烈火の如く怒るので、洗濯物がぐちゃぐちゃになるのをただただ見守ることしかできません。笑
丁度今の時期は、何でもかんでも自分がの時期。
わかっていながら、時間がない時は「もう〜!」となってしまうこともしばしば。
でも、子どもは子どもの時間があり、大人の時間にあてはめて「時間がない!」と言ってるのは大人の都合です。
時間や心にゆとりのある時はお手伝いしたら褒められるのに、大人の時間に余裕がない時には怒られるなんて、子どもからしたら理不尽ですよね。
子どもの時間を生きられるのは、今だけ。
そんな今を大切に、わたしも子どもの時間に寄り添える様になりたいと、いつも思います。
そんな時に開きたくなるのが、この絵本。
この絵本に出てくるお母さんとお父さんには、ただただ脱帽です。
今日の絵本は、『おでかけのまえに』です。
今日は日曜日。
あやこちゃんの待ちに待った、ピクニックの日です。
楽しみで仕方ないあやこちゃん。
お母さんがお弁当を用意していたり、お父さんが出かける準備をしていたりする中で、あやこちゃんも何かお手伝いをしようと考えます。
お弁当を詰めてあげたり、お父さんの鞄を閉めてあげたり。
勿論その度に、両親の仕事は増えるわけですが笑 お母さんもお父さんも決してあやこちゃんを怒ることなく、ただただ驚くばかり。
ようやく準備も出来て出発!の瞬間も、勢い余ってこけてしまったあやこちゃん、泥だらけです。
想像しただけで、もう朝から1日の体力を全て使いきってしまうかの様な壮絶さ。笑
それでもひとつひとつちゃんとやり直し、あやこちゃんの家族は笑顔でピクニックへ出かけます。
きっとこのお母さんもお父さんも、大人の時間ではなく「あやこちゃんの時間」で動いていたのでしょうね。
正に、大人の余裕。見習いたいものです。
子どもはあやこちゃんの目線で、この絵本を楽しめると思います。
あやこちゃんの様に沢山お手伝いをしてくれる...かもしれませんが、そこは大人の余裕で、受け止めてあげたいですね。笑
まっすぐで素直な子どもらしさが描かれている、素敵な1冊です。
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【234】『おでかけのまえに』
筒井頼子 作
林明子 絵
福音館書店 1981/10
最近の息子、お手伝いも大好きですが、つまみぐいも大好きで。
冷蔵庫を勝手に開けては、いちごを両手一杯に持って来て、「これ、洗ってみる?洗って食べよっかー」と。笑
今日はおはぎを勝手に食べてました。
口の周りの大量のきな粉が動かぬ証拠。笑
笑うしかない。笑
160313
ayumi◡̈⃝