『おかあさんだいすき』

マージョリー・フラック 作
光吉夏弥 訳・編
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今日は何だか色々とうまく回らない日でした。
息子とわたしのタイミングが合わずに、家事や用事もスムーズにいかず、おまけに悪天候でお外にも行けないのでわたしも息子もストレスで、普段怒らないことで怒ってしまいました。
わたしは息子に対して、「これをしたら怒る」と決めていることがあって、それ以外のことだと怒らない様にしています。
でも今日は、そんなマイルールから外れた怒り方をしてしまいました。
息子の寝顔を見ながら、大いに反省です。
子どもは子どもの時間が流れていて、それは大人の時間とは確実に違います。
合わせてあげるべきは大人だと、そう思っています。
でもどうしても大人の都合に合わせてしまうことも多いです。でもその事によって子どもがぐずってしまっても、大人は怒るべきではないと思っています。
今日はそれができませんでした。
そして子どもにとって、お母さんの存在は絶対です。
こんなに誰かに全幅の信頼を寄せられることって、多分親子関係以外あり得ないと思います。
特に小さな子どもにとってのお母さんは、全てです。
お母さんが笑えばそれだけで嬉しい。
お母さんに否定されたら、それは子どもにとって全否定と同じ意味だと思います。
子どもはお母さんが大好き。
お母さんだって、子どもが大好き。
子どもの様になんの見返りも求めずに、ただただその愛情を伝えられる様にならなければと、そう思います。
そんな今日紹介させてもらう絵本は、わたしにとってとても大切な1冊です。
今日みたいな反省の日には、この絵本を開いて子どもの真っ直ぐな思いを受け止めます。
今日の絵本は、『おかあさんだいすき』です。
この絵本の中には、2編のお話が入っています。
「おかあさんのたんじょう日」と、「おかあさんのあんでくれたぼうし」です。
「おかあさんのたんじょう日」は、だにーという男の子が主人公です。
だにーはおかあさんの誕生日に、何をあげるか迷っています。
めんどりに聞くと、めんどりはうみたてのたまごをあげると言います。
でもたまごは持っています。
がちょうに聞くと、まくらができるように羽をあげると言います。
でもまくらはもうあります。
やぎに聞くと、チーズの為の乳をあげると言います。
でもチーズももうあるのです。
ひつじに聞くと、毛布ができるように毛をあげると言います。
でも毛布もやっぱり、持っています。
うしに聞くと、乳をあげると言いますが、牛乳ももうあります。
そうしたら山の森に住んでいるくまに聞いてみたらと、うしは提案してくれます。
だにーは山の森のくまさんに聞きに走ります。
そしてくまは、とっても素敵なアイデアをだにーに教えてくれるのです。
大人はつい、こういう子どもになって欲しい、これができて欲しいと、理想を抱いてしまいます。
でもきっとどのお母さんも、子どもがテストで100点を取ってくることより、運動会で1位になることより、お手伝いをしっかりしてくれることより、くまさんがだにーに教えてくれたとっておきのプレゼント...「ぎゅっとだきついて、ほおずりをしてくれること」が、何より嬉しいんじゃないかと思います。
子どもとそうして触れ合える時間は限られています。
人生の中で、子どもの時間を生きることのできるのも、子どもが小さい今だけかもしれません。
子どもがくれる何よりも嬉しいプレゼント。
しっかり受け止め、その喜びを心に刻みたいと、そう思います。
もう1編の「おかあさんのあんでくれたぼうし」は、スウェーデンで語り継がれているお話です。
こちらも、子どものお母さんに対する「だいすき」の気持ちがたっぷり詰まっています。
この1冊を読むと、子どもの愛情がとても伝わり、わたしもまた、子どもに対しての愛情を再確認することができます。
子ども達にも勿論、お母さんにもオススメの1冊です。
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【177】『おかあさんだいすき』
マージョリー・フラック 作
光吉夏弥 訳・編
岩波書店 1954/04
この絵本を読み、息子の寝顔を見て頭を撫でて、明日は思いっきり息子に合わせて遊ぼうと思いました。
が、今夜から大荒れの天気だそうで。
それでもできる限り、息子の望みを叶えてあげられる1日にしたいと思います。
その為に、今夜はやらなければいけないレポートを徹夜で終わらせます. ༘*笑
160117
ayumi◡̈⃝