『とらっく とらっく とらっく』

渡辺茂男 作
山本忠敬 絵
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最近家の近所の至る所で道路工事や家の解体工事などが行われているのですが、息子にとってはそんな環境は正に天国。
家を一歩出たらホイールローダーやショベルカー、ダンプカーと工事車両三昧!
息子はどちらかと言えば電車オタクなのですが、やっぱり工事車両も大好き。
中でもショベルカーが大好きで、今日も30分近くショベルカーがダンプカーに瓦礫を入れるところを見つめてました。
工事現場のお兄さんが何度か手を振ってくれました。笑
今日紹介させてもらう絵本は、そんな工事車両が沢山出てくる絵本。
わたしが紹介する乗り物絵本と言えば、やっぱり山本忠敬さん。笑
今日の絵本は、『とらっく とらっく とらっく』です。
みなとの倉庫から荷物を積み、トラックが出発します。大きな街まで荷物を届けに行くのです。
道中、沢山の車とすれ違います。
高速道路では、乗用車や観光バス、消防車、救急車。
途中道路工事をしていたので、ブルドーザーやローラー、ミキサー車と、工事車両も沢山です。
高速道路で調子に乗ってスピードを出しすぎてしまったトラック。
後ろから追いかけてきた白バイに捕まってしまったりと、思わぬアクシデントも。
暗くなり、トラックは山を越えてカーブを右に左に曲がり、山の上の駐車場で一休み。
そうしてまた、山を下り目的地を目指します。
あらすじを書いただけでも、みんなの大好きな車が沢山出てくることがわかります。
そしてそのどれもがデフォルメされることなく、しっかりと本物に忠実に描かれているので子どもだましの絵本ではありません。
ガソリンを運ぶローリーも出てくるのですが、ローリーの車体から鉄の鎖が地面に垂れている理由も書いてあり、大人のわたしでも「へぇ!」でした。
本物に忠実な乗り物ですが、スピード感や躍動感は満載で、どこか親しみやすいキャラクターの様でもあります。
これが、図鑑と絵本の違い。こんな絵本だと、子ども達は一瞬でお話の中に飛び込めるのだと思います。
最後のページには、ご丁寧に道路標識一覧まで。
標識好きなお子さんもきっと気に入る1冊です。
乗り物絵本が大好きなお子さんは沢山います。
「図鑑ばっかり見て、絵本を見てくれない」の と悩むお母さんの声も少なくありません。
そんなお子さんには是非、この様な沢山の乗り物が出てきて、尚且つストーリー性もある、絵も文も子どもだましでない良質な乗り物絵本を一緒に楽しんでみて下さい。
こういった絵本を心から楽しめる様になれば、自然と他の絵本にも興味が向くと思います。
この絵本の文章を手がけているのは、渡辺茂男さん。
渡辺さんもまた、様々な種類の絵本を手がけられています。
そこからまた、新しい絵本にも広がると思います。
是非乗り物絵本を楽しみながら、色んな絵本へ世界を広げてみて下さいね。
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【233】『とらっく とらっく とらっく』
渡辺茂男 文
山本忠敬 絵
福音館書店 1966/07
今日は1年ぶりくらいの息子のお友達と会いました。
当たり前だけど、お互い大きくなっていてびっくり!
1年前はお互いをそこまで意識していませんでしたが、今日は特に息子が笑 ひっついて回って面白かったです。笑
なかなか定期的には会えませんが、また遊べる日が楽しみです♩
160312
ayumi◡̈⃝