『きっと みんな よろこぶよ!』
ピーター・スピアー 作
松川真弓 訳
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今日は阪神競馬場で開催されていた、関西蚤の市へ参戦して来ました。
わたしは京都住まいなので距離もあり行くか迷ったのですが、古書ブースだけでも行きたい店舗が沢山あり、普段関西に住んでいては行けない古書店も多々出店されていたので、古書ブースのみの目的で行って来ました。
これが期待以上に良くて!!
絵本だけでもかなりの掘り出し物があり、欲しかった絵本や探していた絵本、クリスマス絵本など、選びきれない程沢山ありました。
今回泣く泣く見送った絵本も沢山。
古書は一期一会ではありますが...またいつか、出会えます様に。
ということで、今日は出会った絵本の中から1冊紹介させていただこうと思います。
大好きなピーター・スピアーのとてもインパクトのある絵本です。
今日の絵本は、『きっと みんな よろこぶよ!』です。
ある土曜日の朝、お母さんはお父さんに「いえのぬりかえ、いつやってくださるの?」と催促します。
どうやら随分前から、お父さんはお母さんに家のペンキの塗り替えを頼まれている様です。
それを聞いていた3人の子ども達。
お父さんとお母さんが出かけて、来る予定だったるすばんの人が来なかったので、やる事はもう決まっています。
そう、家の塗り替え!
車庫にはペンキが沢山。
地下の物置にはもっと沢山。
ペンキを塗る為のはけも、階段も、みーんな揃いました。
さぁ、子ども達の「お手伝い」のはじまりです。
子どもがやる事に、「悪気」というものはないそうです。
悪気があってご飯をこぼすわけでもなく、悪気があって泣いてお母さんを困らすわけでもありません。
ましてやお手伝いとなると、子どもは良かれと思ってやるでしょう。
大人からしたら、もしかしたら迷惑になるかもしれない。
大人がやった方が早くて正確なのは百も承知です。でも子どもは、自分でやりたがります。
この絵本の子ども達も、「きっと みんな よろこぶよ!」と思いながら家を素晴らしい色に変えていきます。
ご近所さん達は、完成した家を見て唖然。
両親が帰ってくる所までは描かれていません。
それは想像するしかないですが、きっと両親も唖然とするしかないと思います。笑
でも、子ども達は「よろこぶよ!」と思ってやっている。
さすがに家中ここまで芸術的に仕上げられたらどこまで広い心を持てるかはわかりませんが笑 子ども達の「よろこぶよ!」という気持ちを踏みにじる様なことはしたくないと思います。
ちょうど我が家の息子はイヤイヤ期真っ最中。
何でもかんでもまずは「イヤだ」で、イライラすることも山程あります。
でも、息子に悪気があるわけじゃない。
わたしを困らそうとしてそう言っているわけじゃない。
受け入れてあげること。どんな子どもの世界観も価値観も、まずは親が受け入れてあげなきゃいけない。
この絵本を読むと、子どもの純粋な真っ直ぐな気持ちを大切にしてあげようと、改めて感じます。
子ども達は単純に、自由でカラフルな家が出来上がっていく様を楽しむことでしょう。
帰って来た両親はさすがにちょっと泣きたくなるかもしれませんが笑「きっと みんな よろこぶよ!」というこの子ども達の気持ちが、両親に届いていることを祈ります。
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【134】『きっと みんな よろこぶよ!』
ピーター・スピアー 作
松川真弓 訳
評論社 1987/07
今日はたまたま主人が休みだったので一緒について来てくれて、わたしが古書ブースを巡っている間は息子を連れて競馬場のレースを見て遊ばせてくれていました。
間近で疾走する馬を見るのは初めてで、息子も大喜び♩
わたしも1レースだけ帰りに見ましたが、競馬に参加するわけじゃなくても、とっても見応えがあって楽しかったです◡̈
また来年も、関西蚤の市、是非参加したいと思いました。
151205
ayumi◡̈⃝