『こりゃ まてまて』
中脇初枝 文
酒井駒子 絵
........................✍
今日は主人が休みだったので、息子と2人で出かけて行きました。
2人でトーマス京阪に乗りに行くそう。
おかげでわたしは少しゆっくりできました。
母親でないとできないことは赤ちゃんの頃から沢山ありました。
今でこそその役割がだいぶ少なくなったけど、おっぱいは勿論、寝かしつけやお風呂もわたしでないとダメ、主人だと手も足も出ないのか常でした。
でも息子が大きくなるにつれ、やはり父親には父親の役目があると改めて感じるようになりました。
ベランダから外を眺める時は、決まって「とーさん、お首」と言います。
16キロ弱の息子を肩車するのは、やっぱり父親の役目です。笑
この絵本にも、そんな父親の姿が描かれています。
こりゃ まてまて と、小さな子どもが生き物たちを追いかけます。
最初はちょうちょ。
とかげや鳩、ねこを追いかけるのですが、やっぱり逃げられてしまいます。
子どもから見える世界は、大人の世界とはまた違う。
あくまで子ども目線で描かれているその世界は、子ども達を魅了すると思います。
ひら ひら ひら
しゅる しゅる しゅる
と言った擬音もまた子どもの大好物ですね。
そんな子どもを見守り追いかけるのは、大人の役割です。
こりゃ まてまて と捕まえるのは、お父さん。
ひょいっと持ち上げられた子どもは、お父さんの肩車で大人の見る世界を見ることができます。
ああ、そうか。
お母さんは、子どもの世界を見守る存在だとしたら、お父さんはきっと、大人の世界を覗かせてくれる存在なのかもしれないなぁ。
お母さんに隠れて、「ちょっとだけだよ」とビールのおつまみをもらったり。
時には「お母さんには内緒だよ」と秘密を共有してみたり。
今日も息子に「お外で何したの?」と聞くと、真っ先に「ぶどうジュース!」と言った息子。
苦笑しながらも、まぁいいかと、微笑ましい気持ちになりました。
ちなみにこの絵本、小さな春が沢山載っています。
今の季節に是非お父さんとも楽しんでもらいたい絵本です。
........................✎
【246】『こりゃ まてまて』
中脇初枝 文
酒井駒子 絵
福音館書店 2008/05
0.1.2.えほん
160325
ayumi◡̈⃝