『パンやのくまさん』
『パンやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本) 』
フィービとセルビ・ウォージントン 作・絵
まさきるりこ 訳
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夏休みももう終わり。
最近は、もう始まっている学校も多いみたいですね。
学校が始まれば、嫌でも朝起きて規則正しい生活をしなければいけません。
それは大人も同じ。
大人に夏休みはないのに、8月ってどうしても夏休み感があるんですよね。
夏休み気分もそろそろ抜いて、しゃんとしなければ!と自分に喝を入れる今日この頃。
ちゃんとした生活をしよう、そう背筋を伸ばしたい時に、わたしが必ず手に取る絵本を今日は紹介させて下さい。
今日の絵本は、『パンやのくまさん』です。
パンやのくまさんの朝は早いです。
起きたらかまどに火を入れて、朝一番のお茶を飲みます。
この冒頭のシーンだけで、もう大好きです。
かまどをじっと見ながら、お茶を飲むくまさんの背中。
背筋はしゃんと伸びていて、今から一日が始まるのだと物語っています。
一日は朝から始まります。
朝がしゃんとしていないと、どうしてもだらけてしまう。
朝をしっかりと迎えられるくまさんは、生活のプロだと思います。
そんなくまさんは働き者です。
パンを作り、朝ごはんを食べて、通りへ出てそれを売ります。
配達もしっかりして、お店に戻り店番もします。
子どもが来たらキャンデーのサービスも忘れません。
礼儀正しいくまさんが、近所の人達は大好きです。
パンが売れてしまったら仕事はおしまい。
晩御飯を食べて、ちゃんとお金も数えます。
それをちゃーんと、「ちょきんばこ」へしまうのです。
大人なのか子どもなのかはっきりしないくまさん。
だからこそ、子ども達は感情移入できると思います。
ちょっぴり背伸びをして、大人みたいに仕事をしてみたい。
そんな子ども達は、くまさんと自分を重ねて楽しめると思います。
くたくたになったくまさんは、ちゃんと目覚まし時計をかけて眠りにつきます。
お風呂に入っていないのは、ご愛嬌。笑
その辺の抜け具合も、可愛らしいです。
くまさんの一日は決してドラマチックでもなく、たんたんと過ぎて行きます。
何が起こるわけでもない。でもくまさんは、ちゃんと一日を「生活」します。
一流の生活者です。
わたしはこの絵本を読む度に、くまさんの様に暮らしたいと心から思います。
特別でなくていい。
自分の毎日をちゃんと、生活していきたい。
少したるんでるな。気を引き締めたいな。
でも、絵本を開く心の穏やかさは失いたくないな。
そんな時にとってもオススメの1冊です。
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【36】『パンやのくまさん』
フィービとセルビ・ウォージントン 作・絵
まさきるりこ 訳
福音館書店 1987/05
このくまさんシリーズは他にも、『せきたんやのくまさん』『ゆうびんやのくまさん』『うえきやのくまさん』『ぼくじょうのくまさん』とあります。
どのくまさんもそれぞれの仕事をきっちりこなしながら、それぞれの暮らしを整えています。
シンプルな暮らし、物を持たない暮らしが最近よく言われますが、このシリーズを読むと、日々の暮らしを整え、自分の持ち場をしっかりこなす事が、何よりもシンプルでありしっかりとした生活であると実感させられます。
そして、たんたんと過ごす日々の積み重ねが何よりも幸せなのだと、改めて思わされます。
小さなお子さんから楽しめる絵本シリーズですが、大人にも是非、読んでもらいたいシリーズです。
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こんな絵本を紹介しておきながら、今朝は思いっきり寝坊してしまいました(´◡`;)笑
昨日は外で遊び、帰りは夕立に降られて久々にびちょびちょ。
疲れていたってことにしよう。笑
今朝もまた、くまさんシリーズを読んで気を引き締めます!
皆さんも良い週末をお過ごし下さい⋆*
150828
ayumi◡̈⃝