『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』
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子どもは天使。寝顔を見るとよく思いますが、元気に大暴れする子ども達はさながら「かいじゅう」の様。
特に夜、テンションの上がりきったままなかなか眠りについてくれない日なんかは...正に「ちびかいじゅう」。
そんな「あるある」な姿をお父さんと子どもの会話でとても愉快に描いているこの絵本。
タイトルも正に、『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』です。
ちびかいじゅうはなかなか寝ようとしません。
ベッドの上で暴れてみたり、トイレに無駄に長く座ってみたり、喉が渇いたと叫んでみたり...。
お父さんも半分怒っている様ですが、それでも愛のある言葉でこのちびかいじゅうに付き合います。
昨日紹介させてもらった『おやすみなさい くまくん』のお父さんは正に理想の姿でしたが、こちらのお父さんは何だか親近感が湧くというか、とても身近に感じてしまいます。
そしてこのちびかいじゅう!
「うちの子だ!」と思われる方もきっと多いと思います。
我が家も正に、「うちの子だ!」。笑
息子もきっと自分と重ねて読めると思いますし、親もこのお父さんにすっかり感情移入してしまいます。
お父さんが言う「ちびかいじゅう」には、とっても愛があります。
『くまのプーさん』でクリストファーロビンがプーのことを「ばっかなくまのやつ!」と言う様な、そんな可愛くて仕方ないという愛。
我が家のちびかいじゅう。振り回されても、やっぱり可愛くて仕方ありません。
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【336】『ねんねだよ、ちびかいじゅう!』
マリオ・ラモ 絵・文
原三枝 訳
平凡社 2003/01
160622
ayumi◡̈⃝