『あかいかさ』
ロバート・ブライト 作
清水真砂子 訳
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今日は夕方からしっかりとした雨。
午後から雨予報だったので、午前中にしっかりと公園で遊んできました。
沢山遊んでお昼寝もなしだったし、夕方からうとうとだったので早く寝てくれるはず!と思っていたら、寝る直前に主人が帰宅というなんとも間の悪いタイミングで、覚醒した息子。笑
寝たのは結局9時過ぎでした...。
その分少しでも大好きな父さんと遊べたからよかったかな。
さて、雨の日、お父さんと言えば浮かぶ絵本に『おとうさんのかさ』 - さんじのえほん。がありますが、この絵本も少し似たようなストーリーです。
女の子が赤い傘を抱えて、お日様の下を歩きます。
あかいかさ もってくるんじゃ なかった。
でも雨はいつ降り出すかわかりません。
やっぱり降り出した雨に、女の子は得意げに赤い傘を広げます。
突然の雨に困った動物たちは次々と、その傘に飛び込んできます。
こいぬが1ぴき。
こねこも2ひき。
にわとり3ば。
こうさぎ4ひき。
どんどん増える動物に、赤い傘もどんどん大きくなります。
やがておおきなくままで入ってしまった赤い傘。
みんなは雨宿りしながら、雨の歌を歌います。
周りもみんな歌い出し、とっても楽しい雨宿りです。
やがて雨が小雨になると、動物達は次々と傘から出て行きます。
さよなら。女の子はみんなを見送り、空にはまたお日様が戻ってきます。
小さくなった赤い傘。
女の子はそれを持って、お家へ帰ります。
やっぱり かさ もってって よかった。
捉えようによっては、マイナスもプラスになる。雨の日に沈みがちな心に、そんな前向きなメッセージをくれる様です。
やってくる動物たちの数もはっきりしていて、場面展開もわかりやすいので、子ども達は大ききくなる不思議な傘に違和感を覚えることなくお話の中に入り込めると思います。
お日様から始まりお日様で終わるのも、とても気持ちがいいです。
小さな手のひらサイズの絵本ですが、その質はとても高いものだと感じます。
このあかいかさの様に、広く心を包み込める人になって欲しいし、自分もそう在りたい。
そんな風に思います。
雨の日に、大人も子どももあたたかく楽しい気持ちにさせてくれる1冊です。
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【299】『あかいかさ』
ロバート・ブライト 作
清水真砂子 約
ほるぷ出版 1975/10
160516
ayumi◡̈⃝