『はっきょい畑場所』

かがくいひろし
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昨日は「穀雨」でしたね。
恵みの雨という言葉がしっくりくる日。
春の雨は作物にとっては恵みの雨となるということで、この時期の雨には様々な名前がつけられています。
この時期に農作業を始めることも多いそうで、冬の間は寂しかった田畑も、これから青々とした風景を見せてくれると思います。
ということで、今日はこんな面白い畑の絵本をご紹介させてもらいます。
作者は『だるまさんが』 - さんじのえほん。でお馴染みのかがくいひろしさん。
タイトルの『はっきょい畑場所』からして、かがくいさんワールドを期待できる1冊です。
大相撲、畑場所の千秋楽。
試合は4回戦が終わり、残すところ3試合となっています。
たまね錦(たまねぎ)とにんじ若(にんじん)の試合は、たまね錦の皮がむけたことでにんじ若が滑りたまね錦の勝ち!
他にもきゅう竜(きゅうり)となすび里(なすび)の試合、すい海(すいか)とだいこの嵐(だいこん)の横綱試合は手に汗握る(?)展開に。
なんともほのぼのとした笑いのある畑場所です。
最後のほっこりしたあたたかさは、かがくいさんの人柄をよく表している様に思います。
かがくいさんの絵本は、ほのぼのとした笑いが特徴です。
赤ちゃんから大人まで、どんな時でもくすっと笑わせてくれる。
こんな優しい笑いを描けるのは、後にも先にもかがくいさんだけの様な気がします。
先日の熊本地震。
避難生活が続く中、天気の崩れがまた深刻です。
何の力にもならないかもしれないけれど、今日は熊本産の茄子を沢山買いました。
連日の雨が、更に深刻な被害をもたらさないことを祈るしかありません。
畑場所の活躍が見れる様に、今年も田畑にとっての恵みの雨が優しく降ることを願います。
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【274】『はっきょい畑場所』
かがくいひろし
講談社 2008/08
160421
ayumi◡̈⃝