『いいこって どんなこ?』
『いいこってどんなこ? 』
ジーン・モデシット 文
ロビン・スポワート 絵
もきかずこ 訳
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このブログでもよく書きますが、2歳の我が家の息子は、只今イヤイヤ期真っ最中。
口癖は「いやだ」「いらん」。
ダメだと言われたらやりたがり、自分でやりたいものがちょっとでも出来なかったら大泣き。
3歳まではなるべく甘やかしてあげたい。
沢山愛情を与えてあげたい。
理想として勿論ありますが、現実はやっぱり毎日怒りっぱなし。
それでも毎晩、今日は怒りすぎたなと反省して、明日こそは穏やかに過ごそうと寝顔を見ながら決意します。
結局朝から、怒っちゃうのですが...。笑
そんな反省の夜によく開くのが、この絵本。
この絵本を読むと、怒ってトゲトゲしていた心がすっと澄んでいくのがわかります。
今日紹介させてもらう絵本は、『いいこって どんなこ?』です。
「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」
うさぎのバニーぼうやがお母さんに尋ねるところから、この絵本は始まります。
ぜったい なかないのが いいこなの?
つよいこのこと?
おこりんぼは いいこじゃ ないよね。
次々と、きっとバニーも心当たりがある様な事を聞いていきますが、お母さんはその全てを優しく否定します。
泣いていたって、強くなくたって、怒っていたって大丈夫。
どんなバニーでも、お母さんは大好きだよと、安心させてくれます。
きっとバニーは「いいこ」になろうとしてるのですね。
だから「いいこ」がどんな子なのかをお母さんに教えて欲しいのに、お母さんはどんなバニーでもいいと言う。
だから最後に、こう聞きます。
「じゃあ、おかあさんは ぼくが どんなこ だったら いちばん うれしい?」
その問いに対するお母さんの答えは、きっと母親ならみんな、我が子に対して思っていることそのものなんだと思います。
つい怒ってしまったり、怒鳴ってしまったり、「何でこうできないんだろう」と思ってしまったり。
母親だって人間。誰しもそう思うことはあると思います。
でも、お母さんに嫌われようとしてお母さんを困らせる子どもなんていません。
きっとバニーのようにどこかで、「いいこになりたい」「いいこになって、お母さんに大好きだって言ってもらいたい」と思っています。
だって子どもにとってお母さんは、やっぱり1番。
どんなに怒られても、お母さんが大好きです。
そんな真っ直ぐで純粋な子どもの気持ちを再認識させてくれると共に、子どもにとってもこの絵本は、お母さんの無償の愛がたっぷり詰まった幸せなものであるに違いありません。
本来親の子に対する愛情は、無償のものであると思います。
でも我が子であるからこそ、求めてしまうものがあることもまた事実です。
この絵本を読むと、「無償」の部分をもっともっと子どもに伝えてあげたいと思わされます。
今のままで大丈夫。
今のままのあなたが、大好きよ。
そう子どもに心から伝えてあげられるのは、きっとお母さんしかいない。
この絵本を通して、親も子も、お互いの深い愛情を感じて欲しいと思います。
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【79】『いいこって どんなこ?』
ジーン・モデシット 文
ロビン・スポワート 絵
もきかずこ 訳
冨山房 1994/10
昨日は単純に面白く笑える絵本を紹介させてもらいましたが、今日の絵本はどちらかと言えば、子どもの心に寄り添う、是非子ども時代に与えてあげたい様な絵本です。
正直わたしは、以前は子どもには所謂「良い絵本」と言われるようなものを中心に与えたいと思っていました。
勿論今でもそういった絵本を与えてあげたい気持ちは変わりませんが、だからと言ってそうでない絵本が「良くない絵本」だとは思わなくなりました。
中には「これは子どもには正直与えたくない...」と思う絵本も確かにあります。
絵本は子どもが読むことを前提として作って欲しい気持ちもありますが、それでも絵本は「本」の中の1ジャンル。
子どもだけでなく、大人も十分楽しめます。
沢山の絵本があるからこそ、子どもに与える絵本、子どもと楽しむ絵本は、大人がしっかり選んであげたいですね。
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今日は連休2日目。
主人が休みなので、お天気が少し怪しいですが、お弁当作ってお出かけしたいと思います◡̈
主人が休みだとついのんびりしてしまい、出るのが遅くなってしまいましたが(´◡`;)笑
お天気がもちます様に☼
151011
ayumi◡̈⃝