さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『みんな あかちゃんだった』


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みんなあかちゃんだった (えほん・こどもとともに)  』

鈴木まもる


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今日はわたしの友達が家に遊びに来てくれました。


もうすぐ1歳の娘ちゃんと一緒に来てくれた友達と、お腹に赤ちゃんがいる友達。


必然的に話題は、子どもの事や子育ての事が多くなります。


みんな学生の頃からの友達。

今のご主人さんとの出会いの頃から知っている間柄なので、もうみんな母親になったのかと思うと、なんだかしみじみしました。


息子は2歳。

娘ちゃんは1歳。

1年違えば、やっぱり全然違う。


すっかりお兄ちゃんに見える息子を抱っこしながら、「ちょっと前は赤ちゃんだったんだなぁ」なんて思ったりもします。


そんな今日紹介させてもらう絵本はこの絵本。

子育て真っ最中のお母さん達に是非読んでもらいたい1冊。


今日の絵本は、『みんな あかちゃんだった』です。


世界じゅうに

たくさんの ひとが

いるけれど

さいしょは......


みんな あかちゃんだった


お腹の大きなお母さん。

そんなページから、この絵本は始まります。


ちょっとした図鑑の様なこの絵本。


うまれてから2ヶ月くらい。

まだまだ赤ちゃん。おっぱいを飲みながら寝ちゃったり、手足をばたばたさせたり。


3〜4ヶ月くらい。

もそもそ動く様になり、動くものを目でおいかけたり、寝返りの練習を始めたり。


6〜7ヶ月くらい。

ソーセージみたいなぷにぷにの腕。

おすわりや寝返りができる様になったかと思いきや、後ろにこてんと転んだり。

ちょっとずつ、おっぱい以外のものを食べたしたり。


だんだん大きくなり、1さい、2さい。

いろいろしてるつもりから、いろいろやりはじめて、もっともっといろいろなことをやりだして。


子育てを経験している人がみると、「わかるわかる」「あるある」と懐かしくなります。


まだ子育て真っ最中のお母さんは、「この時期はこんなことができる様になるんだな」と楽しみが増してきます。


そして、今の我が子と重ねて、「おんなじだなぁ」とくすっとしちゃいます。


みんな おおきくなって

いろいろなところで いろいろなことをする ひとに なります。

でも、さいしょは みんな............


おかあさんの

おなかから うまれてきた

あかちゃんだったのです。


子どもの成長は嬉しい反面、ちょっとさみしかったりもします。


そんな時この絵本を開くと、その頃の我が子を思い出して、より愛おしい気持ちになります。


勿論子どもと一緒に、「同じだね〜」「こんなことしてたんだよ」とお話しながら見ても楽しい絵本です。


でもこの絵本は是非、大人がゆっくり眺めて欲しいとも思います。


子どもが寝たあと夫婦で一緒に見ながら子どもの成長を話すのも、何だかいいですね。


どんなに大きくなっても、大人になっても、勿論自分も。


みんな あかちゃんだった。


ふとした時に、思い出して眺めたい1冊です。


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【74】『みんな あかちゃんだった』

鈴木まもる

小峰書店 2000/05


このブログでも何度か書かせてもらっているかもしれませんが、絵本は子どもの為だけのものではないと思います。


勿論、基本的に絵本は、まだ文字の読めない子どもが絵を見てストーリーを楽しめるものであり、子どもの本であることは大前提です。


ですが、近年大人向けの絵本も沢山出版されています。


母親に向けた絵本も勿論、アーティスティックなものや、おしゃれな絵本も沢山あります。


この絵本もどちらかと言えば、大人が楽しめるものかもしれません。


大人が楽しんで見ていたら、自然と子どもも寄って来ます。


「子どもが絵本に興味を持ってくれない」「絵本はあまり好きではなさそう」そんな方は、まずは自分のお気に入りの1冊を見つけてみるのもいいかもしれません。


それが「子どもに読む為の絵本」でなくてもいいと思います。


ちょっとおしゃれな雰囲気の絵本や、懐かしい絵本。

自分が読みたいと思った絵本を、まず是非読んでみて下さい。


お母さんが楽しそうに読んでる姿を子どもに見せるのが、子どもも楽しむきっかけになると思います。


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今日来ていた友達の娘ちゃん。

まだまだ絵本を聞くというよりは、食べる、捲るのが好きな様子でした。


紙の絵本だと手を切ったりしてしまっては危ないので、『じゃあじゃあ びりびり』を持たせてあげたら、案の定角をぱくっ。


その姿が、息子の赤ちゃんの頃と重なり、とても懐かしくなりました。


我が家の『じゃあじゃあ びりびり』は、息子の歯型がくっきりとついています。


丈夫な絵本ですが、息子のよだれには負けた様で笑 角が少しめくれています。


でもその絵本は、きっとわたしの一生の宝物になると思っています。


どんなにボロボロになっても、ずっと側に置いておきたい1冊です◡̈♥︎



151006

ayumi◡̈⃝