『うたのすきなねこ ララとルル』

『うたのすきなねこ ララとルル』
松田奈那子
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絵本には様々なジャンルがあり、それぞれ好みもあると思います。
例えば男の子は乗り物絵本が大好きだったり。
雨の日には雨の絵本を読みたくなったり。
そんなジャンルの中に、歌絵本というジャンルがあります。
子ども達は歌が大好きなので、歌絵本が好きな子どもも多いと思います。
歌絵本の中にも様々な種類があり、例えば1曲1曲順番に歌が載っているもの、ひとつの歌が丸々1冊の絵本になっているものなどがあります。
この絵本は、お話の中に歌が散りばめられている歌絵本になります。
うたのすきなねこ、ララとルルの1日が描かれているこちらの絵本。
朝起きてから眠りにつくまでの間に、さまざまな童謡を歌って過ごします。
朝起きて、ことりさんに挨拶する時には「ことりのうた」を。
お昼のお弁当を食べる前は、「おべんとう」を。
夕焼けの帰り道は「ゆうやけこやけ」、毛布の中では、「ゆりかごのうた」。
こんな風にお話の中に歌が組み込まれているので、「歌ばっかりの絵本はどうやって読み聞かせていいかわからない」という方にもとってもオススメです。
わたしは、子育ての中で絵本と同じくらい歌を大切にしてきました。
寝かしつける時は子守唄を。
お散歩をしている時は、その時々に合った童謡を。
日常の中で、歌う機会を沢山作ってきました。
童謡は、小さな子どもの世界に寄り添ったもよがとても多いです。
ですので、この絵本の様に日常生活の中で楽しく歌えるものが多いと感じます。
今はCDやスマホ、教育番組などで簡単に童謡を聞かせてあげることもできますが、お母さんの声で歌うものとそれらは、同じ歌でも全く別物だと思います。
絵本もそうですが、歌も、誰にどんな状況で歌ってもらったのかが大切になってきます。
とは言え、なかなか日常で歌うのは難しい...という方は、是非こういった歌絵本の力を借りながら、お母さんの声で歌を聞かせてあげて下さいね。
この絵本に載っている童謡はどれも有名なものがワンフレーズなので、歌いやすいと思いますよ。
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【306】『うたのすきなねこ ララとルル』
松田奈那子 構成・絵
風濤社 2015/04
160523
ayumi◡̈⃝