『かしの木の子もりうた Love you forever』
ロバート・マンチ 原作
細谷亮太 文
いせ ひでこ 絵
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今日は母の日です。
自分が母親になったとは言え、母の日が=自分の日とはなかなか思えないですが。
世の中のお母さん。いつも、本当にご苦労様です。
自分が母親になり、母親とはなんて大変でなんて苦労が多くて、そしてなんて幸せな役割なんだろうと深く感じました。
いつどんな時でも、「母親」の肩書きを取り去ることはできません。
例え1人時間をもらえていたとしても、心のどこかは必ず「母親」の自分がいる。
そんな自分が幸せだと思えるのは、ひとえに子どものおかげだと思います。
子どもがいてくれるから、自分が母親でいれる。
大変なことも多いけど、それ以上の幸せを沢山沢山もらっている。
今日は、子どもにも「お母さんにしてくれてありがとう」と、そう伝えたい日でもあります。
そんな今日、開きたいのはこちらの絵本。
お母さんの為の絵本。お母さんが読んで欲しい絵本。そしていつかそっと、子どもに手渡して欲しい絵本。
そんな絵本です。
お母さんが、生まれた可愛い赤ちゃんを抱いて歌います。
だいじなだいじな わたしのあかちゃん
あなたのことが だいすきよ
ずーっと わたしのたからもの
すてきなすてきな わたしのあかちゃん
息子は2歳になり、8歳になり、ティーンになり。やりたい放題、動物園状態。
もういやだ、なんて思うこともしばしば。
それでも夜、息子の寝顔を見ながら、時にはそっと部屋のドアを閉めて、あの子守唄を歌います。
やがて息子は大人になり、家を出て行きます。
それでも夜になると、息子は寝たかな?そう思いながら、お母さんはあの歌を優しく口ずさみます。
そうして大人になった息子は、今度は年老いた母親に、そっと歌を歌います。
そして彼の愛娘にも、同じ歌を歌います。
親の愛が子どもに伝わって、その子どもが親となり、また自分の子どもに伝えていく。
そうやって繰り返されるものって、とても大事だと思います。
育てた様に子は育つ。
愛情を沢山受けて育った子は、その愛情をまた次へと伝えることができると、そう信じています。
息子の寝顔を見ながら、反省しない日はありません。
あんなことで怒らなかったらよかったな。
あの時手を止めて遊んであげたらよかったな。
そんなわたしでも、息子は全身で信頼して全身で抱きついてきてくれる。
子ども程自分を信頼してくれる存在はない。
だからこそ、わたしにできる限りの愛情を伝えてあげよう。
大好きだよって、子守唄に想いを込めよう。
そんな風に思います。
あなたのお母さんになれてよかった。
母の日にそう思える幸せを、この絵本は教えてくれる気がします。
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【291】『かしの木の子もりうた Love you forever』
ロバート・マンチ 原作
細谷亮太 文
いせ ひでこ 絵
岩崎書店 2014/03
160508
ayumi◡̈⃝