『くさはら どん」

........................✍
今日は「春分」。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
お彼岸と言えば「秋のお彼岸」の方が馴染み深いですが、春分の日を中心にその前後3日を合わせて7日間もお彼岸です。
この連休、お墓参りに行かれる方もいらっしゃると思います。
お彼岸のお墓参りに厳格なルールはないそうです。
家族揃ってご先祖のお墓へ出かけることが大切なんでしょうね。
この季節にお墓参りに行くと、春の訪れを感じます。
路肩に咲くたんぽぽや菜の花、シロツメクサなどの春の花たち。
少し踏み込むと、バッタやちょうちょ、てんとう虫なんかも見かけます。
実家のお墓は山の上にあったので、お墓参りの道中に沢山の自然と触れ合えた記憶があります。
この絵本にも、沢山の小さな生き物が出てきます。
まちから、くさはら、はやし、あぜみち。
くさはらを通り、かわらへと向かう子ども達。
その足元がこの絵本の舞台です。
くさはらに、「どん」と子どもの足が。
その拍子に、足元にいる生き物達が動き出します。
大人の目線では見逃してしまう小さな命達。
そんな息吹を、この絵本で思う存分堪能できます。
作者は松岡達英さん。
小さな赤ちゃん向けの絵本『ぴょーん』でお馴染みの作者さんですが、虫や自然を描いた絵本を多く手がけられています。
躍動感溢れる小さな命達。
虫好きなお子さんは勿論、まだ馴染みのないお子さんも、生き物の活動が活発になるこれからの季節、是非楽しんでもらいたい素敵な1冊です。
........................✎
【241】『くさはら どん』
福音館書店 2002/08
田の畦道を通ると、沢山の春の息吹を感じる様になりました。
三寒四温ですが、徐々に温かさが増してきていますね◡̈
160320
ayumi◡̈⃝