さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『フレデリック』

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レオ=レオニ 作

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明日は成人の日ですね。
今日街に出たら、わたしの地元は今日が成人式なので、綺麗な振袖姿の新成人の方を沢山見かけました。
新成人の皆様、おめでとうございます。

大人への第一歩となる1日。
これから先、沢山の困難や壁が立ちはだかることもあると思いますが、そんな時に支えてくれるのは、子ども時代の自分です。

この言葉は、翻訳家の石井桃子さんの言葉で、わたしもいつも心に留めています。
言葉はいつも、わたしを支えてくれます。
新成人の皆さんも、是非心に沢山の言葉を蓄えていって欲しいと思います。

今日紹介させてもらう絵本は、そんな言葉を大切にした、小さな詩人のお話です。

今日の絵本は、『フレデリック』です。

5匹ののねずみは、来る冬に備えて食べ物や、わらを集めていました。
でもその内の1匹、フレデリックは、みんなの様に働きません。

「フレデリック、どうして きみは はたらかないの?」とみんなが聞くと、フレデリックはこう答えます。

「ぼくは おひさまの ひかりを あつめてるんだ。」

やがて冬が来て、5匹は石垣の隙間にこもります。
最初は沢山あった食料もわらも、だんだん少なくなっていきます。
言葉数も少なくなったみんなは、ふと、フレデリックが集めていたものを思い出しました。

「きみが あつめた ものは、いったい どう なったんだい、フレデリック。」

そこで、フレデリックは語り始めるのです。

目に見えるもの、結果に直結するようなものは、確かに確実性があって重要視されがちです。

でも、最後に自分を助けてくれるもの、自分の支えになるものは、自分の中にある「ことば」だと思います。

それは、今までに経験してきたことや出会った人達、聞いた言葉、話した言葉、出会った物語の中に散りばめられていた言葉...そういったもので構築されていくと思います。

新成人の皆さんも、是非今までの自分を信じて、これからも沢山「ことば」を集めていって下さい。

それはいつか、きっと自分の糧になると思います。

『フレデリック』は、そんなことをそっと教えてくれる1冊です。

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【161】『フレデリック』
レオ=レオニ 作
光学社 1969/04

今日は祖父のお墓参りをして、帰ってから息子の靴を買いに街へ出かけました◡̈

2歳半の息子。
足が大きく足の甲が厚いので、なかなかぴったりの靴がなく。
今日買ったスニーカーは16㎝でした。笑

ご機嫌に新しい靴を履いてくれたので良かったです♡

明日で実家生活も終わり。
明後日には京都へ戻ります。


160110
ayumi◡̈⃝