さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『かしの木の子もりうた Love you forever』

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ロバート・マンチ 原作
細谷亮太 文
いせ ひでこ 絵

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今日は母の日です。

自分が母親になったとは言え、母の日が=自分の日とはなかなか思えないですが。

世の中のお母さん。いつも、本当にご苦労様です。

自分が母親になり、母親とはなんて大変でなんて苦労が多くて、そしてなんて幸せな役割なんだろうと深く感じました。

いつどんな時でも、「母親」の肩書きを取り去ることはできません。
例え1人時間をもらえていたとしても、心のどこかは必ず「母親」の自分がいる。

そんな自分が幸せだと思えるのは、ひとえに子どものおかげだと思います。

子どもがいてくれるから、自分が母親でいれる。
大変なことも多いけど、それ以上の幸せを沢山沢山もらっている。

今日は、子どもにも「お母さんにしてくれてありがとう」と、そう伝えたい日でもあります。

そんな今日、開きたいのはこちらの絵本。

お母さんの為の絵本。お母さんが読んで欲しい絵本。そしていつかそっと、子どもに手渡して欲しい絵本。

そんな絵本です。

お母さんが、生まれた可愛い赤ちゃんを抱いて歌います。


だいじなだいじな わたしのあかちゃん
あなたのことが だいすきよ
ずーっと わたしのたからもの
すてきなすてきな わたしのあかちゃん


息子は2歳になり、8歳になり、ティーンになり。やりたい放題、動物園状態。
もういやだ、なんて思うこともしばしば。

それでも夜、息子の寝顔を見ながら、時にはそっと部屋のドアを閉めて、あの子守唄を歌います。

やがて息子は大人になり、家を出て行きます。
それでも夜になると、息子は寝たかな?そう思いながら、お母さんはあの歌を優しく口ずさみます。

そうして大人になった息子は、今度は年老いた母親に、そっと歌を歌います。

そして彼の愛娘にも、同じ歌を歌います。


親の愛が子どもに伝わって、その子どもが親となり、また自分の子どもに伝えていく。
そうやって繰り返されるものって、とても大事だと思います。

育てた様に子は育つ。
愛情を沢山受けて育った子は、その愛情をまた次へと伝えることができると、そう信じています。

息子の寝顔を見ながら、反省しない日はありません。

あんなことで怒らなかったらよかったな。
あの時手を止めて遊んであげたらよかったな。

そんなわたしでも、息子は全身で信頼して全身で抱きついてきてくれる。
子ども程自分を信頼してくれる存在はない。

だからこそ、わたしにできる限りの愛情を伝えてあげよう。
大好きだよって、子守唄に想いを込めよう。

そんな風に思います。

あなたのお母さんになれてよかった。
母の日にそう思える幸せを、この絵本は教えてくれる気がします。


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【291】『かしの木の子もりうた Love you forever』
ロバート・マンチ 原作
細谷亮太 文
いせ ひでこ 絵
岩崎書店 2014/03


160508
ayumi◡̈⃝