さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『うみ』

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『うみ』

中川ひろたか 文

はたこうしろう 絵


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7月は息子の誕生月です。
そして、誕生月の絵本があることを知りました。

 

7月の絵本は、『うみ』。


夏だからそのテーマも頷けますが、息子の名前も海にちなんだものなので、何だか勝手に運命を感じてしまっている1冊。

 

内容も、とても穏やかな、素敵なものでした。

 

お母さんのおなかの中には海がある。
赤ちゃんはその海の中をぷかぷかしてる。

来週赤ちゃんを産むお母さん。
「うみます」という言葉の中にも、「海」がある。

そんな出だしから始まるこの絵本。


最初から一気に惹きつけられてしまいました。

「うみます」という言葉の中に「海」があるなんて、初めて気付きました。

 

生命は最初は全て海から始まっています。
「海」という漢字の中には「母」がある。
人はみんな海に包まれて生まれてきたのだと、感じさせてくれます。

 

夏の海に包まれている男の子の姿を見ていると、こちらまで海に包まれているような、あたたかく幸せな気持ちになります。

 

それは過ぎ去りし日に母親に抱かれた気持ちに似ている様な...そんな気がします。

 

いつか息子が大人になって、この絵本を開く時に。
息子の名前に込められた想いを。幼い頃のかけがえのない日々を。その時側にいた母親の愛を。
少しでも感じてくれたら、幸せです。

 

誕生月の絵本となっていますが、誕生月でないお子さんも是非読んでもらいたい、またお母さん達にも読んでもらいたい、素敵な1冊です。

 

ちなみに、最後のページには7月がどんな月なのか、7月のあれこれも載っています。
誕生月がより特別なものになりそうです。


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【】『うみ』
中川ひろたか 文
はたこうしろう 絵
自由国民社 2011/06


160725
ayumi◡̈⃝