『おさんぽ おさんぽ』
ひろのたかこ
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今日で5月も終わり。
明日からは6月です。
6月と言えば梅雨の季節。そろそろ週間天気予報に傘のマークが並ぶ季節になりますね。
どうしても気分が滅入りがちな梅雨の季節。
少しでも楽しく過ごすために、雨の絵本は欠かせません。
勿論、大人だけじゃなくて子どもも雨の季節を沢山楽しんで欲しい。
お外で思いっきり遊べなくて大なり小なり、ストレスは抱えてしまうと思います。
雨の日の楽しみを絵本から教えてもらう。
それもまた、雨の絵本の楽しみ方のひとつです。
この絵本も、そんな雨の楽しみ方が描かれています。
表紙には、綺麗なレインブーツ。
もしかしたら新品のおろしたてかもしれません。
おさんぽ おさんぽ
雨上がりの道を、ずんずんレインブーツを履いた足が進みます。
足元には、だんごむしさんやありさん、かたつむりさん、かえるさんも。
みんな、各々おさんぽを楽しんでいます。
そしておさんぽしながら見つけたのは、子どもの大好きなみずたまり。
もちろん、バシャバシャと入っていくレインブーツ。
躍動感あふれる水しぶきや、レインブーツが脱げようが御構い無しにバシャバシャ楽しむ小さな足。
思わず自分もやりたい衝動に駆られます。
たっぷりバシャバシャして、お土産にたっぷりの水をレインブーツに入れた足は、またおさんぽに繰り出します。
表紙でピカピカだったレインブーツは、裏表紙ではどろだらけ。
つい、雨の日や雨上がりのみずたまりは「濡れるから」「汚れるから」と避けてしまいがちですが、バシャバシャやるのはきっと大人でも気持ちよくて楽しいこと。
ピカピカのレインブーツより、泥だらけの方がきっと、レインブーツも喜ぶんじゃないかな、なんて思います。
最初から最後まで足しか描かれていないので、読者も感情移入して楽しみやすい1冊です。
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【314】『おさんぽ おさんぽ』
ひろのたかこ
福音館書店 2008/10
160531
ayumi◡̈⃝