さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『おさんぽ おさんぽ』

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ひろのたかこ

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今日で5月も終わり。
明日からは6月です。

6月と言えば梅雨の季節。そろそろ週間天気予報に傘のマークが並ぶ季節になりますね。

どうしても気分が滅入りがちな梅雨の季節。
少しでも楽しく過ごすために、雨の絵本は欠かせません。

勿論、大人だけじゃなくて子どもも雨の季節を沢山楽しんで欲しい。
お外で思いっきり遊べなくて大なり小なり、ストレスは抱えてしまうと思います。

雨の日の楽しみを絵本から教えてもらう。
それもまた、雨の絵本の楽しみ方のひとつです。

この絵本も、そんな雨の楽しみ方が描かれています。

表紙には、綺麗なレインブーツ。
もしかしたら新品のおろしたてかもしれません。

おさんぽ おさんぽ

雨上がりの道を、ずんずんレインブーツを履いた足が進みます。

足元には、だんごむしさんやありさん、かたつむりさん、かえるさんも。

みんな、各々おさんぽを楽しんでいます。

そしておさんぽしながら見つけたのは、子どもの大好きなみずたまり。

もちろん、バシャバシャと入っていくレインブーツ。

躍動感あふれる水しぶきや、レインブーツが脱げようが御構い無しにバシャバシャ楽しむ小さな足。
思わず自分もやりたい衝動に駆られます。

たっぷりバシャバシャして、お土産にたっぷりの水をレインブーツに入れた足は、またおさんぽに繰り出します。

表紙でピカピカだったレインブーツは、裏表紙ではどろだらけ。

つい、雨の日や雨上がりのみずたまりは「濡れるから」「汚れるから」と避けてしまいがちですが、バシャバシャやるのはきっと大人でも気持ちよくて楽しいこと。

ピカピカのレインブーツより、泥だらけの方がきっと、レインブーツも喜ぶんじゃないかな、なんて思います。

最初から最後まで足しか描かれていないので、読者も感情移入して楽しみやすい1冊です。


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【314】『おさんぽ おさんぽ』
ひろのたかこ


160531
ayumi◡̈⃝