『おひさま ぽかぽか』

『おひさま ぽかぽか』
笠野裕一
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ここ最近は夏のような暑さが続いています。
昼間は公園が常でしたが、さすがに30度超えだと炎天下のお外遊びも大変になってきます。
ですが、からっと気持ちのいい天気はお布団を干すのにぴったりですね。
1番日差しのきつい12時〜2時くらいは、お家や日陰で遊んだりしていますが、お家だと干したてのお布団にごろんとしたい衝動に駆られます。笑
そんなとっても気持ちのいいお昼寝が描かれている絵本が、こちら。
おひさま ぽかぽか あたたかい ひ。
おばあちゃんが えんがわに ふとんを ろしました。
そんな魅惑的なお布団に引き寄せられるみんな。
まずは猫が「ふわー」っとおおきなあくびをしながらやって来ます。
ごろん!とふかふかの布団に寝転がった猫を見て、おばあちゃんもごろん!
にわとりのおやこや、いぬや男の子。
やぎにぶたの親子に...気持ちよさそうにお昼寝をしているみんなに眠気を誘われて、お布団にごろんと横たわります。
たった1枚の布団にみんなが体を寄せ合って幸せそうに眠る姿は、あたたかい気持ちにさせられます。
眠る時に誰かのぬくもりがあるということは、小さな子どもにとって安心感に繋がります。
おばあちゃんのどっしりとした安心感、少しずつ増えていく布団の仲間たち、「ふわー」と柔らかいあくび、ごろん!という豪快な音。
どれも子どもの好きな要素でもあり、優しい愛情も伝えられるものでもあります。
おやすみなさいの絵本は沢山ありますが、こんなお昼寝の絵本もまた、お母さんと一緒に読む幸せがあると思います。
ぽかぽかあたたかい...というよりは、だんだん暑くなってくる季節ですが、爽やかな風やゆるやかな扇風機の風をお供に、こんな幸せなお昼寝をしてみてはいかがでしょうか。
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【303】『おひさま ぽかぽか』
笠野裕一
福音館書店 2004/05
160520
ayumi◡̈⃝