『14ひきのあさごはん』
いわむらかずお
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最近、息子を寝かしつけながら寝てしまい、朝目が覚めるのが4時とかの超朝型生活を送っています。
冬場だとまだまだ空は暗く、夜中の気分でしたが、最近は4時頃からぼんやりと空が白みがかってきて、空気も澄んでいて、とても気持ちのいい朝を迎えられています。
せっかくだから主人のお弁当もいつもよりも丁寧に。笑
ついでにいつもはパンとヨーグルトにフルーツという簡易的な朝ごはんも、少しだけ手を加える様にしています。
と言っても、主人は朝ギリギリまで寝たいタイプで、朝ごはんは食パンをかじりながら出て行くといういつの時代の高校生かよと突っ込みたくなる様な姿で、息子もあまり朝からしっかりと食べるタイプではないのですが。
わたしが朝ごはんを頑張ろうという気になっているこの機会を逃さずに笑 少し我が家も朝ごはん改革をしてみようかと思います。
とは言え、あまり手の込んだものは続かないので、いつもの食卓にプラス1品くらいを目標に、ですが。
理想的な朝ごはんと言えば、やっぱりこの絵本。
朝ごはんだけでなく、暮らしそのものが理想的な14ひきの家族たちです。
おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして10ぴきの兄弟たち。
季節に沿ったシリーズは沢山刊行されていますが、この『あさごはん』はまた一段素晴らしい絵本となっています。
家族が次々と目覚めていく朝。
それぞれの役割を持って、朝ごはんの支度に取り掛かります。
野いちごをつみに出かけるみんな、まきを割ってコトコトスープを煮たり、粉を丸めてふっくらパンを作ったりするお留守番組。
小さな子どもから大人まで、それぞれの役割を果たしながらの素敵な朝ごはん。
朝は1日の始まりです。
そんな朝に、家族みんなが揃って美味しい幸せな朝食を食べる。
それだけで、幸せな1日が保証された様な気持ちになります。
14ひきシリーズは、大自然と共に描かれています。
どのページにも自然の美しさや心地よさが描かれています。
摘みたての野いちごに、焼きたてパンとスープ。どれも自然の恵みそのものです。
とても素朴だけど、とても贅沢。
勿論、そんな食卓を用意することはなかなか難しいですが、家族そろって少しだけ手をかけた朝ごはんを食べる幸せは、案外簡単に実現できそうな気がしてきます。
自然の素晴らしさと共に、家族の有り様についても感じることの多い、是非とも一家に一冊置いていて欲しい名作です。
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【301】『14ひきのあさごはん』
いわむらかずお
童心社 1983/07
160518
ayumi◡̈⃝