『サラダでげんき』

角野栄子 文
長新太 絵
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実は昨日の夜から体調を崩し、発熱でダウンしていました。
久しぶりの発熱。咳などはないものの、倦怠感と頭痛が酷く、満足に息子の相手もしてあげられないので今日は昼から息子はおばあちゃん家へ。
食欲が全くないので体力が落ちそうな気がして不安ですが、今はただひたすら寝よう!と季節外れの毛布と羽毛布団にくるまっていました。
おかげで夜には随分と楽になりました。
いつも助けてくれる義家族には感謝しかありません。
体調を崩しているときに元気をくれる絵本が、この絵本。
長新太さんの生き生きとした絵が、パワーをくれます。
主人公のりっちゃんのお母さんもわたしと同じ様に、体調を崩している様子。
りっちゃんは何かいいことをしてあげたいと思い、色々と考えた挙句、元気になるサラダを作ることに決めした。
きゅうりやきゃべつ、とまとを刻んで大きなお皿へ。
すると、のらねこがやって来て、「サラダに かつおぶしを いれると いいですよ。」とアドバイスをくれます。
早速りっちゃんは、サラダにかつおぶしをかけました。
次にやって来たのは隣のいぬ。
いぬはハムサラダをすすめてくれます。
りっちゃんはアドバイス通りに、ハムもサラダに入れます。
そうして次々と動物がやって来て、美味しいサラダのアドバイスをくれるのです。
サラダは段々と豪華に、段々と魅力的になっていきます。
最後のスケールの大きさは、さすが長さん。
角野栄子さんのお話を、しっかりと絵に反映させてくれています。
出来上がったサラダはとっても美味しそう。
勿論サラダを食べたお母さんは、元気いっぱいになります。
確かにこのサラダはとっても美味しそうで、真似して作ってみたくなります。
でもきっとお母さんが元気になったのは、サラダの力だけじゃなくて、りっちゃんの優しい気持ちがあったからだと思います。
昨日の夜、おばあちゃん家から帰宅した息子は開口一番、「いたいいたい、なおった?」と聞いてくれました。
その一言で、一気に元気になった気がします。
息子はりっちゃんみたいにサラダは作れないけど、その一言がわたしにとっての元気になるサラダでした。
息子が眠った後この絵本を読み、寝顔を見ながら「サラダ、ありがとう」と小さく呟きました。
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【267】『サラダでげんき』
角野栄子 作
長新太 絵
福音館書店 2005/03
160414
ayumi◡̈⃝