『ぶぅさんのブー』
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今日はママサークルさんにて絵本講座でした。
1歳〜1歳半くらいのお子さんのお母さん方。
お子さん連れで話を聞くのも大変だと思いますが、皆さん真剣に聞いてくださいました。
お子さん達もみんないい子で、絵本を読むとニコニコ笑顔を見せてくれて、わたしも幸せな気持ちになれました。
ご参加下さった皆さん、ありがとうございました。
そんな昨日は久しぶりに1歳くらいの沢山のお子さんと触れ合えたのですが、よちよち歩きやハイハイの姿を見ると息子のその頃を思い出しました。
子どもにとって1年って本当に大きいですよね。
1年前の息子はようやく上手に歩け出した頃で、まだまだ言葉も少なかった様に思います。
小さな赤ちゃんは日本語初心者。
最初からペラペラ喋れるはずもなく、自分の習得した音や言葉で必死にあれこれ伝えようとしてくれます。
動物がみんな「わんわん」だったり、誰かを呼ぶ時は誰でも「まま」だったり。
自分の発音できる音で、言葉で、何かを伝えようとする姿は、今思うととても愛しく感じます。
発語が遅いとどうしても不安になるのが親心。
わたしも息子の発語が遅く、健診でも様子見とされた身なので、その気持ちはとてもわかります。
何に関してもそうですが、出来るようになると途端に出来なかった頃が懐かしく、愛しく感じるようになります。
焦る必要なんてない。子ども達の「今」を最大限愛してあげられたらと思います。
そんな愛らしい子ども時代をとても可愛らしく描いているのがこの絵本。
100%ORANGEさんの愛らしいぶぅさんが、大人も魅了します。
何でもかんでも「ブー」のぶぅさん。
ご飯もおもちゃも美味しいも痛いも、ぜーんぶ「ブー」。
初めてこの絵本を読んだ時は息子がまだ数ヶ月の頃で、勿論言葉なんてなくて。
正直この絵本の楽しさがわからずにいました。
でも息子が初めて「まんま」と言い出した時。
何でもかんでも「まんま」「わんわん」などの言葉で伝えようとしだした時。
初めてこの絵本の意図するものを感じることができ、とても愛しい1冊となりました。
単純に「ブー」の音を楽しむのもよし。
「ブー」で様々な感情を伝えようとするぶぅさんと我が子を重ねながら、優しい気持ちで読むのもよし。
大人になると沢山の言葉を知り、伝える手段も増えていきますが、素直に真っ直ぐ伝えようとする気持ちは減っていくようにも思えます。
そんな時にこのぶぅさんを読むと、素直な気持ちを取り戻させてくれる気がします。
赤ちゃん絵本ですが、大人もこの可愛らしいぶぅさんに色々と教わることのある1冊です。
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【265】『ぶぅさんのブー』
福音館書店 2005/09
160412
ayumi◡̈⃝