『たんぽぽねこ』

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自転車で走っていると、たんぽぽをよく見かけるようになりました。
桜も勿論春を感じるのですが、たんぽぽの方が時期的に早いこともあり、「あ、もうそろそろ春だな」と感じるきっかけにもなっています。
我が家から少し自転車で走ると、菜の花が沢山咲いている土手やたんぽぽの見える田の畦道もあるので、温かい日に息子と散策するのが楽しみでもあります。
今日紹介させてもらう絵本、『たんぽぽねこ』も、タイトルの通りたんぽぽが登場します。
しかしこのたんぽぽ、ちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまうのです。
出てくるのはたんぽぽのわたげ。
それを見つけたねこちゃんは、沢山集めて布に詰め込み、ふかふかのふとんを作ります。
でも風が吹くと急にふとんが暴れ出して、ねこちゃんを乗せたまま窓から飛び出してしまうのです。
正に空飛ぶねこ!
ようやく地面に辿り着いたかと思うと、クッションの中から「だして くれー」と声が聞こえます。
わたげ達が「たんぽぽになりたい」と叫んでいるのです。
ねこちゃんは一体どうするのでしょう?
結末は、是非絵本を見て確かめてみて下さい。
この絵本の本当のラストは裏表紙にあります。
お子さんと読む時は是非、裏表紙までしっかりと見せてあげて下さいね。
せなさんの切り絵が、たんぽぽのわたげの雰囲気とぴったりです。
お話の中には「針箱」なんて言葉も出てきます。せなけいこさんらしい、和風でレトロな雰囲気も兼ね備えている春らしい絵本です。
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【252】『たんぽぽねこ』
すずき出版 2015/02
160331
ayumi◡̈⃝