『とんでもない おいかけっこ』
『とんでもないおいかけっこ 』
クレメント・ハード 作
江國香織 訳
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今日は思い切って、午前丸々使ってお部屋の本棚整理をしました。
ごちゃごちゃ適当に突っ込んだままだった絵本棚がストレスで。
そうすると息子もいつも手に取る絵本を探せなかったり、積み上げてしまったら下にあるものが取れなかったりでなんだか絵本timeも楽しくなくて。
満員御礼なのは相変わらずですが、我が家のリビングで1番幅を利かせている本棚がスッキリと自分好みになると、わたしの機嫌もよくなります。笑
自分の機嫌は自分でとる。
大切なことですね。
本棚の上に絵本を数冊ディスプレイしていて、前までは春の絵本メインに飾っていたのですが、そこも自分の好きな絵本に変えました。
春らしさはなくなりましたが、しばらくはこれで自分のテンションをあげたいと思います。
今日はそんなお気に入り絵本を1冊紹介させてもらおうと思います。
写真左端の絵本、『とんでもない おいかけっこ』です。
犬って凄く人間にとっては身近な動物ですが、絵本に主役として登場する頻度はそんなに高くりません。
くまやねずみの方が多い気がします。
二本足で立てる動物は、人間と同じ様に描きやすいのでしょうね。
だからなのか、個人的に犬の出てくる絵本で「これだ!」というのをあまり見つけることができずにいましたが、この絵本に出会ってからは、「これだ!」と言える様になりました。
犬が猫を追いかける、よく見るおいかけっこの光景なのですが、それがまぁ「とんでもない」んです。
犬と猫の追いかけっこに巻き込まれる人間達のまるでコメディの様な驚き様に、思わず吹き出してしまいます。
犬と猫のおかげで大変な目にあう人々ですが、誰も怒っていないのがまた素敵です。(もしかしたら怒っているのかもしれませんが、2匹が駆け抜けた後のシーンは描かれていないので、それもまたいい演出だと思います)
いたずら大好きな子ども達を連想させる2匹。
困らせようとしてやっているのではなく、ただ単に楽しいからおいかけっこをしているところもまた、子どもを彷彿させます。
クレメント・ハードの良質な絵と、江國香織さんのテンポの良い訳。
本来ならばリードに繋がれることなく、犬だってこれくらいは駆け回りたいのでしょうね。
スピード感溢れる楽しいおいかけっこを、是非満喫してみて下さい。
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【249】『とんでもない おいかけっこ』
クレメント・ハード 作
江國香織 訳
BL出版 2006/05
160328
ayumi◡̈⃝