『ほわほわ さくら』
東直子 作
木内達郎 絵
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九州や名古屋など、各地で少しずつ桜が開花している様ですね。
見頃にはもう少しかかりそうですが、開き始めの桜の木を見てこれから満開になる姿を想像するのも、なかなかいいものです。
桜を扱った絵本も沢山ありますが、扱い方は多種多様です。
桜の木自体をメインにした科学絵本や、桜が主役ではないものの、春の雰囲気を醸し出す役を買って出ているものもあります。
今日紹介させてもらうこの絵本は、桜を音で描いた面白い視点の1冊です。
ほわ ほわ ほわ
これ なあに
はな はな さくら
さくらの はなびら
読み手も心地いいリズムの文章。
音を聞くという点では、小さな赤ちゃんから楽しめる絵本だと思います。
他にも
ほろ ほろ ほろ ほろ
ほろり
つかまえた
ほわ ほわ ほほほ
くる くる ふふふ
そんな優しいリズムが続きます。
桜の花びらを追いかけていく男の子の視点で描かれている絵は、俯瞰図があったり足元だったりと、ちょっと凝った構図になっています。
小さな子どもから楽しめる絵本の部類に入るのだとは思いますが、小さな子どもは真っ直ぐの視点が1番わかりやすく、俯瞰図などはまだ理解しにくいので、その点は小さな子向けではないかもしれません。
ですが、桜並木のピンクの美しさや桜の花びらの動きなどは十分楽しめると思うので、桜の雰囲気を感じるにはいいかもしれませんね。
お花見の前にこんな絵本で、桜を先取りしてみませんか?
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【243】『ほわほわ さくら』
東直子 作
木内達郎 絵
くもん出版 2010/02
他にもシリーズで、雨や雪の音を扱った絵本があります。
よかったらそちらも見てみて下さいね。
またBlogでも紹介させて下さい◡̈♡
160322
ayumi◡̈⃝