さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『ケーキ やけました』

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彦坂有紀
もりといずみ

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最近、息子の寝かしつけと同時に寝てしまい、夜中に目が覚めるというサイクルになっています。

息子の寝かしつけが8時くらいで、目が覚めるのが午前1〜2時。睡眠時間は足りているのでこのおばあちゃんサイクルでもいいなぁなんて思いますが、さすがに昼間少し眠たくもなります。笑

そして夜中に目が覚めると、無性に甘いものが食べたくなる。
そのまま朝まで起きているので寝る前に食べるのとはまた違うとは思いますが、真夜中の甘味は少し悪い事をしてる様な気分にもなります。

そんな時にこんな絵本を読んでしまったら、もう、ケーキが食べたくて仕方なくなる。笑

もしわたしがお菓子作りが得意だったら、きっと夜中にこそこそ作り出してしまったと思います。
この時だけは、お菓子作りが苦手で良かったとちょっと思ってしまいます。

そんなとっても美味しそうな絵本を、今日は紹介させて下さい。

今日の絵本は、『ケーキ やけました』です。

『パン どうぞ』でお馴染みの彦坂有紀さんと、もりといずみさん。

『パン どうぞ』も何とも美味しそうなパン達が魅力の絵本ですが、2作目はケーキということで、その魅力が更に増しています。

チーズケーキやバウムクーヘン、アップルパイにカステラ。
一見華やかさに欠けるケーキ達ですが、だからこそ、お2人の手がける木版画がその魅力を最大限に引き出してくれている様に思います。

手を伸ばしたら掴めそうな程リアルで、口に入れた食感まで簡単にイメージできてしまいます。

最後はスペシャル。
こんがりふっくらやけたホットケーキに、いちごとアイスを乗せていただきます。

ちょっとしたおしゃれなカフェで食べられそうなそのホットケーキは、大人の女性も喜ばせてくれそうです。

クラスカのデザインでもお馴染みの彦坂さんともりとさん。
『パン どうぞ』もそうですが、お部屋に、キッチンに、そっと飾っても絵になるおしゃれな絵本でもあります。

勿論、食べもの大好きな子ども達も喜ぶ1冊です。
息子も『パンどうぞ』と同じくお気に入りの絵本。
バウムクーヘンやカステラなんかは、この絵本で覚えました。

深夜に読むにはちょっぴり危険な絵本でもありますが笑
小さなお子さんから大人の方までオススメの、美味しいおしゃれな1冊です。

『パン どうぞ』もBlogにて紹介しています。
良かったらご覧ください。


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【236】『ケーキ やけました』
彦坂有紀
もりといずみ
講談社 2015/10

この絵本だけでなく、前作『パンどうぞ』からも、息子は沢山のパンを覚えました。

先日お友達とパン屋さんに行った時に、「クロワッサンとデニッシュとレーズンパン!」と嬉々として選ぶ息子を見て、「そんな名前どこで覚えたの?」とびっくりされましたが、息子の語彙の多くは絵本からきていると改めて感じた場面でもありました。

言葉を覚えさせる為に絵本を読んでいるわけではないですし、そういう風に意識したこともありません。

でも子どもは大人が思うより、絵本から沢山のことを吸収してるんだろうなぁと感じます。

意図せずとも、ついてくるときはついてくる。
だからこそわたしは、絵本を楽しむことにしっかりと意識を向けたいと、そう感じます。


160315
ayumi◡̈⃝