『おべんとう』

小西英子
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今日は楽しみにしていた、福音館書店さんの月刊絵本を買いに本屋さんへ行きました。
月刊絵本とは所謂雑誌の様なもので、幼稚園や保育園で毎月配られたりしているものです。
福音館書店さんのものは書店で購入できるので、わたしも定期的にチェックしています。
値段も格段に安く、人気が出たりシリーズものだと数年後に定番化としてしっかりと製本された絵本として再出版されることもあるので、お得感はとってもあります。
そして月刊誌なので、その月に買っておかないと翌月にはなくなってしまう。(バックナンバーを取り扱っている書店にはあったりもします)
定番化される保証はどこにもないし、定番化するにも数年かかるのが普通なので、その頃には子どもも大きくなって...なんてこともあるので、気に入ったものは月刊誌の時に買っておくのがオススメです。
また、薄いものが殆どなので、お出かけの際はとっても重宝します。
月刊誌2.3冊持って行っても、重さで言えば普通の絵本1冊分より軽いくらいだと思います。
ですが、月刊誌なのでやはりしっかりと製本されたものに比べたら薄っぺらく、内容は同じにしても頼りない印象なのも事実。
そして背表紙がないので、本棚に並べてしまうと子どもが探しにくいデメリットもあります。
(その点、福音館書店から出版されている「0.1.2.えほん」シリーズは、月刊誌の状態で背表紙があるのでかなりオススメです。)
ケースバイケースで上手く利用すれば、月刊絵本はとてもリーズナブルで使えるオススメの絵本です。
そして今月は、予告で見た時から「これは間違いなく今買いだ!」とワクワクしていた月でした。
息子が今はまりにはまっている、「食べ物絵本」。小西英子さんの、『のりまき』が今回の絵本。
あの、『サンドイッチ サンドイッチ』を彷彿させる素晴らしい絵本でした。
息子も早速お気に入り。
これはとってもオススメです。
サンドイッチ同様、親子でのりまきを作りたくなります。
ということで、今日は小西英子さんの絵本を1冊紹介させてもらおうと思います。
これまた息子がとってもはまっている1冊。
今からの季節にもぴったりの絵本です。
今日の絵本は、『おべんとう』です。
おべんとうと言えば、どんなおかずを思い浮かべますか?
卵焼き、ミートボール、ウインナー...子どもが大好きなおかずが、順番におべんとうばこにおさまっていきます。
まずはふっくらほかほか、たきたてごはん。
つぎにあつあつのミートボール。これがもう、ほんっとうに美味しそうで!
冷凍食品なんかじゃありません。ちゃんとフライパンで転がして、味をしっかり染み込ませた手作りのミートボール。
このページを見ると、朝でも夜でもお腹がぐぅっと鳴ってしまいそうです。
綺麗なたまごやきに、ウィンナーは勿論たこさん。
緑のブロッコリーで色合いも考えて、にんじん、ポテトサラダでお野菜もしっかりと。
ご飯にはごまをふりかけて。
そしてデザートは、真っ赤ないちご。
完成したおべんとうは、子どもでなくても「食べたい!」と手が伸びそうなとっても美味しそうなものです。
幼稚園のお弁当や、学校行事の遠足。
蓋を開けたらこんなおべんとうだと、とっても幸せだろうなぁと思います。
最近はキャラ弁も流行っていて、いかに見た目が可愛くて子どもの興味を引くかに重点を置いたおべんとうも沢山あります。
勿論キャラ弁も、子ども達はとっても喜ぶと思います。
でもこうした、決して奇をてらったものではなく、シンプルでも手作りのあたたかみのあるおべんとうもまた素敵だと思います。
とにかくこの絵本を読めば、このおべんとうが食べたくなること間違いなし!
小西英子さんの絵本には、そんな魅力と誘惑がたっぷりと詰まっています。
『のりまき』とあわせてこちらの絵本も是非、一緒に楽しんで味わってみて下さい。
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【224】『おべんとう』
小西英子
福音館書店 2012/02
ちなみにこの『おべんとう』、月刊誌として発刊されたのは2009年です。
定番化されたのが2012年。約3年後です。
もし『のりまき』が同じスパンで定番化されたとしたら、息子はその時もう5歳。
5歳でも十分楽しめますが、1番楽しめるであろう旬の時期は過ぎてしまっています。
そう考えると、子どもの楽しむ時期を考えて月刊絵本を選ぶのもまたひとつの選び方かな?と思います。
160304
ayumi◡̈⃝