『いちご』

平山和子
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今日は久しぶりにお出かけをしました。
お義母さんのインフルエンザが治り、体調も戻ったとのことで、久々に息子と3人でランチへ。
その前に寄ったのが、美味しいと評判のいちごの直売所。
おじいちゃん、おばあちゃんがひとつひとつ丁寧に箱詰めしてくれていました。
息子も味見にひとつぱくり。
採れたてで美味しかったのか、みるみる笑顔になりました。
我が家にも1パックお持ち帰り。
いちご大好きな息子がいるので一瞬でなくなるとは思いますが笑 作り手の顔がわかる食べ物は、やっぱり嬉しいですね。
一粒一粒大事にいただきたいと思います。
いちごの本格的な旬はもう少し先なので、今から旬の季節が楽しみです。
そんな今日紹介させていただく絵本は、やっぱりいちごの絵本。
実際に農園でいちご畑を見た今日にぴったりの1冊です。
今日の絵本は、『いちご』です。
『くだもの』でお馴染みの平山和子さんの絵本。
本物に忠実に、そのみずみずしさまでも描き切ってしまう平山和子さん。
小さな子ども達から是非触れてもらいたい世界です。
とは言え、こちらの絵本は科学絵本の要素もあります。
まだ葉っぱだけのいちごの姿。
「わたしは いちごです」
そんないちごの言葉からこの絵本は始まります。
「いちごは どこにあるの?」
「いちごのみは あたたかくなったら なりますよ。それまで まっていてね。いまは、まだ さむいふゆです」
そんな風に、いちごとの対話でお話は進みます。
でも描かれているのはいちごだけなので、読者はまるで自分が問いかけている様に感じることができると思います。
あたたかくなり、つぼみができて、花が咲いて。
緑の小さないちごがだんだん大きくなり、赤くあまくなっていきます。
ようやく食べ頃になったいちごは、赤くてみずみずしくてとっても美味しそう。
「さあ どうぞ」
見開きいっぱいに描かれたいちご達を自分で採る感覚を味わえます。
「おいしそうな いちご、どうも ありがとう」
野菜や果物がどうやって実るのか、木になるのか、地中に埋まっているのか、知らない子どもが増えています。
スーパーや家の冷蔵庫に在るのが当たり前だと思ってしまうと、「ありがとう」の言葉も自然と出てこなくなってしまう気がします。
花が咲いて、身がなって、赤くなって、ようやく美味しくいただけるいちご。
この「どうも ありがとう」の言葉を、「いただきます」の前に自然と思い浮かべることができる、この絵本は、そんな感性を養ってくれる様に思います。
ストーリーがあり科学絵本の要素もある為、『くだもの』の様にファーストブックにオススメとはならない絵本ですが、いちごに触れるきっかけがあったお子さんは是非お母さんと一緒に、いちごができる過程をこの絵本で感じてもらえたらと思います。
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【124】『いちご』
平山和子
福音館書店 1984/04
今日は久しぶりにおばあちゃん家へ行けて、おじいちゃんや大きいおばあちゃんとも遊べて、とても満足そうな息子でした◡̈
おばあちゃん家では今日買ってもらった新しいトーマスのパズルをひたすら披露し、褒められてドヤ顔の息子。笑
大好きなトーマスだからか、あっという間に出来る様になりました´◡`;
160223
ayumi◡̈⃝