『ねこふんじゃった』

せなけいこ 絵
阪田寛夫 歌詞
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4歳くらいから高校卒業までピアノを習っていました。
中学生になった頃からどんどん好きになっていきましたが、それまではピアノのレッスンの日が憂鬱で憂鬱で。笑
先生も厳しい人だったし、好きでもない練習曲をやらなけへばならない苦痛。
今でこそピアノを習っていてよかったと思いますし、長年続けたことで確実に自分の自信にはなっていますが、当時そんなことがわかるはずもなく。笑
ピアノを習っていない友人でも、少しセンスのある子なら簡単な流行りの曲なんかは弾けていたので、「こんな楽しくない練習曲をするより、友達みたいに好きな曲を好きな様に弾きたい」なんて一丁前に思っていました。
ピアノを習っていなくても弾ける曲の代表作と言えば、何と言っても「ねこふんじゃった」でしょう。
黒鍵を規則正しく使えば弾ける曲。ピアノを習っていない男子ですら弾ける子もいました。
今でもこの曲を聞くと何となく小学生の頃の「ピアノ嫌だ」という気持ちを思い出してしまいます。
と言っても、今ではブランクもあり、何か弾いてと言われたら「ねこふんじゃったなら」なんて言ってしまいそうですが。笑
そんな、誰でも知っているお馴染みの曲が、絵本になっています。
ねこの日にちなんで連日ねこの絵本を紹介させてもらっているので、今日はこちらを紹介させて下さい。
今日の絵本は、『ねこふんじゃった』です。
作者はせなけいこさん。
以前このBlogでも、せなさんによる歌絵本『おばけなんてないさ』を紹介させていただきましたが、こちらも同じく歌絵本です。
そもそもメロディーはとっても有名ですが、歌詞を全て知っている人ってどれくらいいるんでしょう?
わたしは実は、殆ど知りませんでした。笑
2番の歌詞を見たとき、というかこの絵本を読んだ時、かなり衝撃でした。
ふんじゃったねこが、お空に飛んでっちゃうんです!
青い空に傘をさして、ふわりふわり飛んでいるねこ。
こんな歌だったんだ!?という驚きを上回るのが、歌の最後。
雲の上に行ってしまったねこ。
見えなくなってしまったので、仕方ないのでしょうか。
歌の最後はこう締めくくられています。
ねこ グッバイバイ
ねこ グッバイバイ
ねこ あしたの あさ
おりといで
えー!そう終わるの!?
個人的にはとても衝撃的だったのですが笑 息子はこの絵本が大好きで、何度も何度も歌う内にこの歌詞のナンセンスな楽しさを感じる様になりました。
作詞は阪田寛夫さん。「サッちゃん」や「おなかのへるうた」などを手掛けられた、日本の童謡には欠かせないお方です。
この曲は世界でも20ヶ国くらいで愛されているそうですが、歌詞がついているものは少ないそうです。(あとがきより)
このリズムの良い曲に「ねこふんじゃった」という何ともぴったりな歌詞を授けてくれた阪田寛夫さん。
他の言葉だとここまで子ども達に愛され続けることができなかったんじゃないかな?なんて思ってしまいます。
そんな歌をせなさんがその世界観で絵本にして下さったお陰で、更に多くの子ども達に最後までこの歌を楽しませてあげられることができる様になりました。
ちなみにお空に飛んで行ってしまったねこ。
無事に次の日の朝、降りてくることができたのでしょうか?
その答えは裏表紙にあります。
それは歌詞には含まれていない場面ですが、せなさんがそこまで描いてくれたおかげで、この歌がひとつの物語として完結できた様な気がします。
是非お子さんと一緒に歌いながら、そのナンセンスで面白い世界観を楽しんでみて下さい。
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【210】『ねこふんじゃった』
せなけいこ 絵
阪田寛夫 作詞
ポプラ社 2010/07
今日は小春日和で、家の中より外の方が温かい気がしました。
今日みたいな日が続くと春が目前の様な気もしますが、まだまだインフルエンザも猛威を奮っているみたいです。
今日は暦でいう雨水。
お雛様を飾るのに一番良い日だとも言われています。
着々と春が近付いているのは確かなので、インフルエンザも早く終息に向かうことを祈ります>_<
160219
ayumi◡̈⃝