『ベッドのしたに なにがいる?』
ジェームズ・スティーブンソン 文・絵
つばきはらななこ 訳
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息子は暗いところも平気だし、鬼や妖怪の類もまだまだ怖いということを知りません。笑
節分の時期も鬼を見ては喜んだり、妖怪電車なるものに乗った時でも、周りの子がギャーギャー泣いてるにも関わらず息子は1人けろっとしていました。
そんな息子でも「怖い」があります。
少し前はお笑い芸人さんの日本エレキテル連合や、わたしがパックをしている姿。
人間の形をした雪だるまも怖がっていました。
そして昨日相当怖がった、蔦屋家電のペッパーくんと全身真っ白のパントマイムの人。
成る程。息子は恐らく、「白い顔」が怖いのだと。笑
子どもの頃、何であれが怖かったんだろう?という様なものをとても怖がったりしませんでしたか?
わたしは夢で見たサンタクロースがプレゼントの入った袋を「かぶっている」姿がトラウマで、しばらく顔が見えないものが怖かった記憶があります。笑
今日紹介させてもらう絵本の出来事も、きっと怖がった経験がある人も多いと思います。
大人でもしかしたら、時と場合によっては怖いかもしれません。
今日の絵本は、『ベッドのしたに なにがいる?』です。
メアリーとルーイはおじいちゃんにお話を聞いた後に、ベッドへ向かいます。
でもおじいちゃんのお話は「怖い話」だった様で、なかなか寝付けません。
ベッドの下に何かいる気がして...。
怖くなった2人は、急いでおじいちゃんの所へ戻ります。
おじいちゃんは2人の話を聞き、「わしが 子どものころも、おなじようなことがあったなぁ」と、子どもの頃経験した怖い話をまたしだすのです。
えっ?そんな怖い話を、怖がってる2人にするの?と思っちゃいますが、ここがおじいちゃんの素敵な所。
窓の外に幽霊がいたんだよと言うおじいちゃんに、2人は「まどを、しっかり しめてなかったからよ。すきまかぜの おとなんだわ」と言います。
おじいちゃんは、「そのとおり!」と。
他にもおじいちゃんは、怖いことを沢山経験します。
がいこつが出てきたり、コウモリが飛んできたり、何か君の悪い小さな生き物がやって来たり。
その度に2人は、それらが違う「何か」だったことに気付き、おじいちゃんは「そうそう、そのとおり!」と2人を肯定します。
敢えて自分の怖い経験談をしながら、2人に「本当はそうじゃなかったんだ」ということに気付かせるおじいちゃん。
さすがです。
自分達で気付くことの方が「大丈夫だよ、何もいないから」と言うよりも、安心感が大きいと思います。
そうして最後は、怖い思いも吹っ飛ぶとっておきのご褒美が。
ここもまた「にくいなぁ」と思わされます。
ベッドの下に何かいるかも。
そんな想像も、子どものファンタジーの世界の一種だと思います。
怖くて怖くて眠れないけど、子どもは怖い話が大好き。
ちょっとスリルがあって、ドキドキして、でも怖くって。
そんな時に、この絵本のおじいちゃんの様な大人が側にいてあげることは、子どもにとってはとても心強いことだと思います。
「何かが怖い」。そんな気持ちが芽生え始めたお子さんにも、オススメの絵本です。
是非お母さんのお膝の上で、身体をくっつけて、安心感と一緒にお母さんの声で読んであげて下さいね。
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【197】『ベッドのしたに なにがいる?』
ジェームズ・スティーブンソン 文・絵
つばきはらななこ 訳
童話館出版 2007/03
今日は妹と息子と久々の公園へ。
手作り市も開催していて、ぐるりと見て回るのも面白かったです。
春には鉄道博物館がオープンする場所。
あたたかくなったら、また足繁く通いたいと思います◡̈♡
160206
ayumi◡̈⃝