さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『あかたろうの1・2・3の3・4・5』

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北山葉子

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あっという間に1月も終わり。
つい先日お正月の絵本を紹介させてもらった気がするのに...笑 特にこの年初めの3ヶ月は、毎年駆け足で通り過ぎる気がします。

2月になれば、すぐに節分。
毎度のことながら、まだ豆も恵方巻も準備していなくて、若干焦っています。笑

節分に因んだ絵本もまだまだ紹介し足りないこですが...今日も1冊、鬼の絵本を紹介させて下さい。

今年は少し小さな子向けの節分の絵本を中心に紹介させてもらえたらと思っています。

今日の絵本は、『あかたろうの1・2・3の3・4・5』です。

あかおにのあかたろうくんがお家に帰ると、お母さんがいません。

台所を見ても、お部屋を見ても、お風呂を見ても。

おばあちゃん家に行ったのかも!そう思って、あかたろうくんは電話の受話器を取ります。

おばあちゃん家の番号は、1・2・3の3・4・5。

やっぱりお母さんはおばあちゃんの家でした。
でもついさっき、八百屋さんへ行くと帰ったそうです。

そこであかたろうくんは、八百屋さんへ電話をします。

やおやの みどりおにさんの ばんごうは
3・4・5の5・6・7...。

こうしてあかたろうくんは、お母さんの足跡を追うかのように電話をかけていきます。

わたし自身、母親が勤めていたこともあり、幼い頃はよく母親の職場へ電話をかけていたそうです。
わたしも微かにその記憶はあり、たまに寂しい時は何か用事を無理矢理つくってかけてみたり。笑

幼い頃、電話番号を押すと誰かに繋がるというあの不思議な感覚を、どう感じていたのでしょう。

あかたろうくんも、お母さんがいない寂しさからおばあちゃん家に電話をかけますが、だんだん電話にも慣れていきます。

どこにかけてもちゃんと電話の先の人が、お母さんが何を買ってどこへ行ったのか教えてくれる。
地域の優しくあたたかい繋がりも感じます。

お母さんが帰ってきて、あかたろうくんはお母さんが何を買ったのか見事に当てていきます。(勿論、電話でみんなに教えてもらっているんですけどね)

何が何個、何が何個とテーブルに並んでいく様は、数に興味を持ち出した子どもにとってはとても楽しい展開なのではないかと思います。

親子の優しい絆や周りの人のあたたかさを感じることのできる絵本でもありますし、電話番号やお母さんが買った品物の数など、上手く順番に数字が出てくるので、数字好きなお子さんにもオススメです。

あかたろうくんの絵本はシリーズにもなっています。
節分の時期も勿論ですが、季節問わずに楽しめるシリーズなので、節分で鬼に興味を持ったお子さんと今から楽しむにはぴったりのシリーズだと思います。

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【191】『あかたろうの1・2・3の3・4・5』
北山葉子
偕成社 1977/03

今日で1月は終わり。
明日から2月です。
明日は息子と約束していた新しいパズルを見に行こうと思っています◡̈♡
まだまだ寒さも続き、インフルエンザも怖いので、お家遊びが中心。
明日はわたしも息子も少し気分転換になればいいな、と思います◡̈*✧

2月も皆さんにとって素敵な1ヶ月になりますように☃


160131
ayumi◡̈⃝