『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』

バージニア・リー・バートン 文・絵
石井桃子 訳
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週末の大寒波からの月曜日。
今日は出勤が大変だった方も多いのではないでしょうか。
雪の後の道路の凍結など、ドライバーにとっては本当に怖いし大変ですよね。
まだ寒さは続く様なので、くれぐれも事故や体調管理にはお気をつけ下さいね。
今回はあまり雪の降らない地域にも沢山雪が降ったみたいで、子ども達は特に嬉しかったんじゃないでしょうか。
でも普段から雪の被害に悩まされている地域も勿論あるわけで。
こんな大雪を手放しで喜ぶことはやっぱりできませんよね。
今日紹介させてもらう絵本は、そんな大雪の日に大活躍するあるトラックのお話です。
彼の様な働き者がいるおかげで、きっと大雪でも人々は暮らせていけるのだと思います。
今日の絵本は、『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』です。
けいてぃーは、キャタピラー付きの赤い立派なトラックです。
季節や用途によって部品を交換でき、道路に関することは勿論、力仕事や救助まで、けいてぃーにできない仕事は何もありません。
ある日、けいてぃーの街に雪が降り、やがて25センチも積もる大雪となってしまいました。
そこでけいてぃーの出番です。
大雪に見舞われた街は、誰1人身動きが取れません。
駅も飛行場も閉鎖し、病院や消防車も機能できなくなります。ただただ真っ白な世界でただ1人、けいてぃーは動いていました。
ちゃっ!ちゃっ!ちゃっ!と軽やかなリズムと共に、街中の雪を掻き分け、動線を取り戻していきます。
けいてぃーのおかげで、真っ白だった街が、徐々に本来の姿を取り戻していきます。
くたびれたって、仕事をやめたりなんかは決してしません。
けいてぃーの活躍のおかげで、雪に覆われた街もちゃんと機能する様になりました。
バージニア・リー・バートンの絵本の特徴は、ページ全体、絵本全体がひとつの「作品」であることだと思います。
『ちいさいおうち』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』もそうですが、ひとつページをめくる度に、こんな仕掛けがあったのか!と唸りたくなる素晴らしい遊び心が沢山あります。
例えばこの絵本。
絵本自体が、ひとつの街の地図の様になっています。
見開き丸々使った街の見取り図は、どれだけ見ていても飽きません。
ただの白いページから徐々に見覚えのある街の姿を取り戻していくけいてぃーの除雪のシーンは、本当に雪かきをしている気分になります。
バートンは文章ですら、絵の一部として作品に仕上げてしまいます。
これは賛否両論で、読みにくいという意見もありますし、何より翻訳者泣かせなことは間違いないですが笑 個人的にはそんなバートンの遊び心が大好きです。
隅から隅まで見ていくと、本当に読む度に新しい発見がある。
バートンの作品には、そんな魅力がたっぷり詰まっています。
冬のこんな時期には、是非けいてぃーの活躍を楽しんでもらえたらと思います。
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【185】『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』
バージニア・リー・バートン 文・絵
石井桃子 訳
福音館書店 1978/03
今日は寒いながらも昨日よりは若干ましでした❄︎
朝は児童館のリトミックへ行き、昼からはお家で遊んで、夕方は図書館へ。
リトミックでかなり体力を使ったはずなのに、やっぱりお昼寝なし´◡`;
昨日は夜中起きてきてしばらく寝付けなかったのでお昼寝するかな?なんて思ってましたが、彼の体力を甘く見てました。笑
今も主人とお風呂に入っていますが、まだまだ元気です。笑
早くあったかくなって、お外を走り回らせて上げたいです´◡`;
160125
ayumi◡̈⃝