さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『くろうまブランキー』

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伊藤三郎 再話

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クリスマスも目前に迫って来ました。
天気予報によると、残念ながら24日のお天気は下り坂みたいですね。
少しでもいい天気でクリスマスが迎えられますように。

今月はクリスマス絵本を沢山紹介させてもらっていますが、25日まで残すところあと5冊。
まだまだ紹介させてもらいたい絵本が沢山あって迷いますが...今日はこちらの絵本を紹介させて下さい。
日本で長く読まれているクリスマス絵本です。

今日の絵本は、『くろうまブランキー』です。

ブランキーは乱暴で意地悪な主人に飼われています。
家も与えられず、歳取ったブランキーを「おいぼれうまめ!」と叩く様な主人です。
ブランキーはとうとう、道の上へ倒れてしまいました。
その晩は丁度クリスマス。
道で倒れているブランキーの元に、天からそうっとサンタクロースが降りてきます。
首を撫で、顔を抱いて、頭を起こしてやってから言いました。
「おまえは、わたしに ついてこないかな。わたしの そりを、ひっぱるのだよ。」
それはブランキーの元に訪れた、幸せなクリスマスプレゼントです。

静かな感動に包まれるこの絵本。
絵は、『ぐるんぱのようちえん』や『たろうのおでかけ』などでお馴染みの堀内誠一さんです。
決して華やかなクリスマス絵本ではありませんが、そっとクリスマス絵本の中に混ぜておきたい1冊です。

この絵本の特徴のひとつに、乱暴で意地悪な主人がその後どうなったかが描かれていないことが挙げられます。
よく昔話などでは、所謂「悪者」が最後痛い目を見る所まで描かれますよね。
でもこの絵本は、主人がどうなったかは一切描かれていません。

何だかもやもやするかもしれませんが、クリスマス絵本としてはとても良い描き方だと思いました。
クリスマスは、皆平等に幸せや愛が与えられる日です。
もし主人が痛い目を見るシーンが描かれていたら、クリスマス絵本というよりは昔話寄りになってしまう気がします。

クリスマス絵本としては、この結末が1番しっくりくる様な気がします。

初版は1967年。月刊誌としては1958年に発行されているこの絵本。
長く愛されている絵本ですが、きらびやかなクリスマスコーナーの中ではなかなか目立ちにくい絵本でもあります。

でも是非この絵本は、長く長く、クリスマス絵本として読み継がれていって欲しいと思います。

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【149】『くろうまブランキー
伊藤三郎 再話

今日は大学時代の友人が新居を購入したので、お邪魔して来ました。

いつもの大学時代のメンバー、4人の内1人は息子ちゃんがお熱で残念ながら欠席でしたが、息子と、友人の娘ちゃんとで、賑やかなひと時でした。

春には妊婦の友人の息子ちゃんがメンバーに増えます。
丁度みんな1歳ずつ違うので、子育ての事も色々と相談できて、なんだか嬉しいです♡

みんなとは10年来の付き合い。
10代の頃は大学寮で一つ屋根の下で暮らしていました。
そんなみんなが同じ時期に結婚して、子どもがいて、近くに住んでいて。

子どもができて家庭を持つと、どうしても友人付き合いも今までの様にはいきません。
独身の子や子どもがいない子とはなかなか時間が合わなかったり、予定が合わなかったり。
だからこそ、仲の良い友達がママ友でもあることは、とてもありがたいと思います。

来年には無事、元気な息子ちゃんが産まれますように♡


151220
ayumi◡̈⃝