さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『おつきさま こっちむいて』

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片山令子 文

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今日のお月様はとても細い綺麗なものでした。

息子と自転車から眺めながら、思い浮かんだのはこの絵本。
息子もそうだったのか、「おつきさま、こっちむーいて」と嬉しそうに言っていました。

今日はその絵本を紹介させて下さい。

今日の絵本は、『おつきさま こっちむいて』です。

ほそい ほそい おつきさま。
こっちむいて。
おなかが すいてるの?
ぼくと おんなじだね。

ねえねえ おつきさま。
どうして ずーっと、
ぼくのあとを ついてくるの?

男の子が見上げるお月様は、いつも形を変えて男の子を見守ってくれています。

そのひとつひとつを、子どもならではの感性で表現する男の子。
まるでお月様は男の子のお友達の様です。

月はいつも形を変えて、わたし達の前に姿を現します。
月の満ち欠けや季節によって見える月の違いは、大人のわたし達は理解できますが、子どもにとってはちょっとした不思議になるのかもしれません。

最初から「地球は自転していてね、月は地球の周りを回っていてね...」なんて説明しても子どもはちんぷんかんぷんでしょうが笑 こうした子どもの視点で描かれた絵本から、「お月様は色んな顔を持ってるんだな」ということを感じて、同じお月様なのに何でだろう?という疑問に発展するのかもしれません。

自ら「どうしてだろう」と感じることが、学びへの一歩だと思います。
無理に疑問を投げかけるのではなく、大人が自然と子どもにその種を蒔いてあげる...それが大切なんじゃないかな、なんて思います。

この絵本は、福音館書店から出版されている「ふしぎなたねシリーズ」です。
元々月刊絵本の「ちいさなかがくのとも」として発売されていたものの中から、定番化されたものになります。

正に、「ふしぎなたね」。
どの種を芽吹かせるかは、子ども達の自由です。
そんな種を、絵本を通して楽しみながら、沢山蒔いてあげたいなぁと思います。

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【143】『おつきさま こっちむいて』
片山令子 文

今日は京都の東山にある、「ちいさい部屋」で開催されていた「人形とえほん」へ行ってきました。

高台寺の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんから何点か絵本が届いていましたが、どれも貴重なものや素敵なものばかりで、1人テンション高く見させていただきました。

ずっとずっと探していた絵本が見つかり、その絵本と息子が気に入った1冊を連れて帰ることができました◡̈

そして帰りに息子が楽しみにしていた動物園に寄ると、何と休園日。。笑
また行く事を約束して、帰宅しました´◡`;笑


151214
ayumi◡̈⃝