『おはなをどうぞ』

三浦太郎
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12月は、色々と個人的なイベントが重なります。
大きなイベントであるクリスマスや、怒涛の年末、大晦日。
それに加えて、主人の誕生日とわたしの誕生日。
明日、主人より数日早く、一足先に歳を取ります...。笑
1年の終わりの区切りの月でもあるし、個人的には始まりの月でもある12月。
この1年の自分はどうだっただろう。
来年の1年は、どんな自分になれるだろう。
息子を寝かしつけ、主人が帰宅するまでの束の間の1人時間。
息子と今日読んだ絵本の中から、何となくふと手を伸ばした絵本。
もしかしたらわたしは、メルシーちゃんの様に、メルシーちゃんのお母さんの様に、なりたいのかもしれない。
今日紹介させてもらう絵本は、『おはなをどうぞ』です。
メルシーちゃんは、とても大きな花束を持っています。
お母さんにプレゼントする為に、たくさんたくさん摘んだのです。
早くお母さんに渡したいと、メルシーちゃんは急ぎます。
そんな帰り道、様々な動物と出会います。
うさぎやライオン、キリン、ゾウ。
みんな、メルシーちゃんの花束を「すてきな おはなですね」と羨ましそうに眺めています。
その度にメルシーちゃんは、「おかあさんに あげる おはなだけど、すこしだけなら おすそわけ。おはなを どうぞ」と快くみんなにプレゼントします。
メルシーちゃんより大きかった花束は、どんどん小さくなり、最後の1本もとうとうプレゼントしてしまいました。
おうちに帰ったメルシーちゃんは、泣きながらお母さんに言います。
「たくさん たくさん つんだけど、ぜんぶ あげてしまったの」
そんなメルシーちゃんを、お母さんは優しく抱きしめます。
大好きなお母さんを喜ばせたいメルシーちゃん。
でも動物たちにも、優しさのおすそ分けを忘れません。
自分だけ、自分の大切な人だけ幸せならそれでいい。
誰しもつい、そう思ってしまいそうですが、メルシーちゃんは思いやりの気持ちを常に持っています。
そしてそんなメルシーちゃんの気持ちが、どんな花束よりもお母さんは嬉しかったのだと思います。
お母さんを喜ばせたくてやっているのに、上手くいかないことだってあります。
そんな時に、結果ではなく、子どものその気持ちを最優先に考えられる母親でありたい。
そんな風に思います。
個人的に、三浦太郎さんの絵本の中で1番好きなこの絵本。
メルシーちゃんの様に、大切な人にも勿論、どんな人に対しても思いやりの気持ちを忘れずに、人の気持ちをより考えられる人になりたい。
そして、どんな子どもでもあたたかく受け入れられる母親になりたい。
明日からの新しい1年、「おはなをどうぞ」の優しい気持ちを忘れずにいたいと思います。
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【139】『おはなをどうぞ』
三浦太郎
のら書房 2009/09
誕生日はいくつになっても特別だと言いますが、だんだん誕生日が嬉しくない年齢になってきます。笑
ギリギリ20代にひっかかってますが、いっそのこと30を迎えたらまた歳を重ねることに楽しみを感じる様になるのかな?と思ったり。
母親としても勿論、1人の女性としても、魅力的な歳の重ね方をしていきたいですね。
明日からまた、新しい1年。
気持ちを新たに、頑張ろう◡̈
151210
ayumi◡̈⃝