『しろくまちゃんのほっとけーき』
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今日は午前中、お腹が空いたという息子とホットケーキを作りました。
息子はまぜまぜをお手伝い。
椅子を持って来て、焼けるのをまぜまぜしながら眺めていました。
「ふくふく、くんくん」なんて言いながらホットケーキのできるのを待つ息子を見ていると、やっぱり思い浮かべるのはこの絵本。
みんな大好きなこぐまちゃんシリーズの代表作。
今日の絵本は、『しろくまちゃんのほっとけーき』です。
これもまた、説明不要の有名な作品ですよね。
しろくまちゃんがおかあさんと、ほっとけーきを作ります。
たまごを落として割っちゃったり、ボールががたごとなって生地が飛び散ったりしてるのですが、それを咎めるおかあさんはいません。
好奇心旺盛な子どもそのものの姿と、それを優しく見守るおかあさんの姿がそこにはあります。
1番人気はやっぱり、ほっとけーきが出来上がるまでの過程を見開き丸々使って描いている、何とも美味しそうなシーンですよね。
とあるお子さんは、そのシーンを4回繰り返さないと次のページにはいかなかったそうです。
何故なら、次のページ、しろくまちゃんが持っているほっとけーきが4枚あるから!
子どもの着眼点には、脱帽ですね。
最後は一緒に食べたこぐまちゃんと、じゃぶじゃぶ食器を洗って、美味しかったね。
この絵本を読むと、子どもがお手伝いをしてくれますよなんてよく言われるそうですが、子どもはこのシーンを見て自然としろくまちゃん達の真似をしたくなるんでしょうね。
「お手伝いしなさい」、なんて言わなくても、自然と絵本を通してお手伝いに興味を持てる。
そういう意味では、とても素敵な「お手伝いを促す絵本」とも言えるかもしれませんね。
そもそも子どもは、お手伝いが大好き。
今日の息子を見ていても、それはとても実感しました。
「お手伝い」という概念を持っているのは、大人だけなんでしょうね。
子どもにとってはお手伝いも、楽しい遊びのひとつなんだなと感じました。
この絵本は、そういう概念を通り越して、親子にお手伝いの「楽しい」部分だけを伝えてくれる素敵な絵本だと思います。
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【111】『しろくまちゃんのほっとけーき』
森比左志
わだよしおみ
こぐま社 1972/10
この絵本の最後の食器を洗うシーンですが、最初は泡がぶくぶくと描かれていたそうです。
でも公害問題が言われる様になり、このシーンも泡をなくして描き直されたそう。
泡がぶくぶくしているのも子どもらしくていいなぁ、なんて思いますが、こうやって時代を越えて愛されている絵本の中には、時代に沿って姿を変えているものもいくつかあります。
他にも有名なのは、『タンタンのずぼん』(いわむらかずお 偕成社)のおとうさんのシーン。
最初はなんとくわえ煙草をしながらタンタンを抱っこしていたそうですが、それも描き直されたみたいです。
さすがにくわえ煙草は、今の時代だと首を傾げてしまうかもしれませんね。
もし昔からこれらの絵本が家にあるというご家庭は、是非そのシーンがどうなっているかチェックしてみて下さい。
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今日は午前中はご機嫌で調子がよかったものの、眠たモードに入ってからがぐずぐずでわたしも怒っちゃったりで、何だかんだ反省の1日でした。
子育ては反省の毎日。
明日は今日の分、沢山笑顔でいれますように◡̈
151112
ayumi◡̈⃝