『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』

メイ・ゲアリック 作
レナード・ワイスガード 絵
岡部うた子 訳
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今日は久しぶりに1日雨でした。
秋晴れが続くと気持ちいいですが、やっぱり雨が降ると乾燥していた空気がみずみずしくなる気がします。
しとしと降る雨を眺めながら開きたい絵本を、今日は紹介させて下さい。
まるで一遍の詩のような、可愛らしく美しい1冊です。
今日の絵本は、『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』です。
大人は雨が降るとつい、気分が滅入ったり、外出が面倒になったり、湿気でまとまらない髪の毛にイライラしたりと、マイナスな思考になりがちです。
でも子どもはもっと素直に、雨の日の不思議を発見する力がある様です。
この絵本には、そんな子どもの魅力的な疑問が沢山出てきます。
あめが ふるとき、
ちょうちょうは、
どこへ いくのかしら。
この一文を見た時に、はっとさせられました。
そんな疑問、抱いたこともなかったなぁ、と。
ちょうちょうだけでなく様々な生き物がどうするかを、女の子は問いかけます。
もぐら、みつばち、ことり。
それぞれにわかる範囲の答えを見つけ、わからないものは不思議として残してあります。
でも、ちょうちょうだけはわからない。
そもそも雨の日に外でちょうちょうを見たことがないと女の子は言います。
みなさんは、どうかしら。
そんな問いかけで、絵本は終わります。
どの疑問に対しても、正しい答えはかいてありません。
女の子の不思議に思う気持ちと、それに対して自分が知っている答え、そしてどうしてもわからないこと。
疑問を抱き、答えを自ら見つけ、それでもわからないものを再び考える。
それこそが、物事を考える理想の思考回路だと感じます。
と、そんな小難しいことは抜きにしても、この絵本はとても素敵です。
女の子のささやく様な丁寧で柔らかい問いと、決して華美ではないのに美しく繊細なレナード・ワイスガードの絵。
所々に散りばめられた黄色が、雨の日の白黒の世界にアクセントを加えてくれています。
この1冊が、美しい芸術作品の様です。
決して難しいお話ではないので、小さなお子さんでも読めると思います。
雨の日にゆったりと、この美しい絵本を眺めながら、ちょうちょうはどこへいくのか...童心に帰って考えてみるのもいいですね。
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【107】『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』
メイ・ゲアリック 作
レナード・ワイスガード 絵
岡部うた子 訳
金の星社 1974/08
1日雨だと必然的にお家で遊ぶ時間が長くなり、そうすると我が家では、かなりの冊数の絵本を読むことになります。
我が家にはリビングに大きな本棚があり、手を伸ばせばいつでも絵本を手に取れる環境になっています。
なので、絵本の時間というのは決めずに、息子が読みたい時に読みたいだけ読むスタイルです。
ですが、沢山の数を読むのが全てではないとわたしは思います。
お気に入りの絵本を数冊、何度も何度も繰り返し読むこと。それもまた、絵本の醍醐味であり、大切なことだと思っています。
なので、何冊も何冊も読んでると、「これでいいのか?」なんて思ったりもしますが笑
手当たり次第に持ってくるわけではなく、タイトルを言いながら持って来たり、読んだ絵本のフレーズをを寝る前に1人で言っている姿を見ると、ちゃんと息子の中に読んだ絵本は蓄積されてるんだなぁと少し安心します。
沢山の絵本を読んでいても、お気に入りの1冊を繰り返し何度も読んでいても、子どもの中にはちゃんとそれぞれの絵本が残っているのだと改めて実感しました。
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今日は雨で1日お家で、しかもお昼寝もちゃんとしたので、寝付くのに時間がかかりました´◡`;
寝かしつけって、横に一緒になって寝てるからはたから見たら楽そうに見えるけど、実際はほんと大変ですよね。。
こっちの方が眠たくなってきたり。笑
明日は朝から児童館のリトミックの予定なので、沢山身体を動かして体力を使ってもらおうと思います!笑
151108
ayumi◡̈⃝