さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『ぼく おかあさんのこと...』


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ぼく おかあさんのこと… 』

酒井駒子


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絵本好きな方はもうご存知だと思いますが、今酒井駒子さんの切手が発売されています。


普段切手を使う事はないし、今まで限定切手などは可愛くても買ったりはしなかったのですが、酒井駒子さんの切手は欲しい...!

とってもとっても可愛いんです。


酒井駒子さんの描く子どもって、何であんなに愛らしいんでしょうね。


子どもらしさが具現化されている様な優しく可愛い子ども達。

酒井駒子さんの描く子どもを見て、「この子、うちの子に似てる!」と思った事のあるお母さんも多いと思います。


今日紹介させてもらう絵本は、そんな子どもらしさがいじらしいこの絵本。

と言っても、その子どもはうさぎの子どもです。


酒井駒子さんが描く動物もまた、素敵なんですよね。


ということで、今日の絵本は、『ぼく おかあさんのこと...』です。


ぼく おかあさんのこと... キライ。


何とも衝撃的な絵本の始まり。


キライな理由は、休みの日はいつまでたっても起きてこないし、ドラマばっかり見てるし、すぐ怒るし...ぼくと結婚できないって言うし。


最後の理由、息子さんをお持ちのお母さんは、思わず微笑んでしまうと思います。


そしてとうとうぼくは、出て行ってしまいます。


「サヨナラ おかあさん!」


でもぼくだって本当にお母さんがキライなわけじゃない。

むしろ大好き。

じゃあぼくが出て行った本当の理由って...?


息子も最近よく、機嫌が悪かったりわたしが怒ったりすると、「かーさんあっち!」と追い払おうとするので、なんだか我が子と重なって見えます。


そしてちょっと、いや結構ななまけものに見えるお母さんの姿も、思い当たる節がある人も多いと思います。

わたしもその1人。笑


親はちょっと、ぐさっと刺さる絵本かもしれません。


でもラストはちゃんとぼくもお母さんも笑顔なので、安心してお子さんと一緒に読んで下さい。


我が子と、自分と重ねて読んでみて欲しい1冊です。


子どもは素直で、でもちょっぴり捻くれてるのが、やっぱり可愛いですよね。


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【69】『ぼく おかあさんのこと...』

酒井駒子

文溪堂 2000/05


2歳の息子は絶賛イヤイヤ期。

挨拶代わりに「イヤ」。

思い通りにいかないと怒る。

ごめんなさいも断固として言わないし、なかなか頑固者です。


そんな時期なのは重々承知で、むしろ成長の証とも思う反面、やっぱりイヤイヤばかりだとこっちも怒ってしまいます。


3歳までは甘やかして受け入れてあげる事が大切だと思っていますが、いつもいつもそういうわけにはいきません。

怒った後は反省しつつも、わたしも仏じゃないんだしとも思ってしまったり。笑


でも絵本を読みきかせていると、自然と怒っていた気持ちが薄らいでいきます。


絵本は怒った表情のまま読めません。

わたしもそれを聞いて、本当にそうだと思いました。


親子ゲンカの収拾がつかなくなってしまった時、是非絵本を開いてみて下さい。


絵本はきっと、仲直りのお手伝いをしてくれると思います。


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今日から10月。

天気も雨模様だからか、一気に涼しくなり、むしろ寒いくらいです。


断捨離をしたせいで服がほとんどないわたしは、何を着て過ごそうか悩むところです。笑


風邪など流行る時期なので、気をつけながら素敵な1ヶ月をお過ごし下さい⋆* 



151001

ayumi◡̈⃝