『とっときのとっかえっこ』
『とっときのとっかえっこ 』
サリー・ウィットマン 文
カレン・ガンダーシーマー 絵
谷川俊太郎 訳
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今日は敬老の日です。
おばあちゃん、おじいちゃんに日頃の感謝の気持ちを伝えたいですね。
敬老の日と言えば祖父母の日でしたが、息子が生まれた今、自分の親もまた敬老の日の対象になるんですよね。
何だか不思議な気分です。
自分が、息子が大きくなるにつれて、必然的に祖父母両親は年を取ります。
手をひいて歩いてもらっていたのに、今は手をひく側です。
感慨深いものがあると同時に、いつまでもみんな元気でいてくれます様にという想いも込めて、今日はこの絵本を紹介させて下さい。
今日の絵本は、『とっときのとっかえっこ』です。
ネリーとおじいちゃんのバーソロミューは、いつでも一緒。
バーソロミューがカートを押して、いつもお散歩をしています。
いつも一緒だから、2人のあだ名は「ハムエッグ」。
ネリーはだんだん大きくなります。
1人で歩ける様になり、ローラースケートができる様になり、学校にあがりました。
バーソロミューはだんだん年老いていきます。
歩くのに杖が必要になり、お散歩途中に休憩が必要になり、やがて、車椅子が必要になりました。
それでも2人はいつも一緒。
今度はネリーが、バーソロミューの車椅子を押してお散歩します。
「いまは わしが おして、バーソロミューがすわるばん.......。とっかえっこみたいなものね」
大きくなるにつれて、できる様になる事はどんどん増えます。
歩ける様になり、話せる様になり、考える事ができる様になり。
ですがどんどん大きくなり、年老いていくと、今度は出来なくなる事が増えていきます。
この絵本でも、バーソロミューが車椅子になってしまった時に、悲しそうに言います。
「これで さんぽは おしまいだな」
でもネリーは、素敵な「とっかえっこ」を提案します。
それは、今までネリーが受けて来た愛情のお返しです。
恩返しと言うと少し大げさな気がしますが、「とっかえっこ」と言うと何だか楽しくなりますね。
「とっかえっこ」を繰り返しながら、何世代にも渡って愛情が受け継がれていく事。
とても幸せなことだと思います。
2人の素敵な「ハムエッグ」の関係。
たっぷりの愛情が詰まっている、今日にぴったりの1冊です。
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【59】『とっときのとっかえっこ』
サリー・ウィットマン 文
カレン・ガンダーシーマー 絵
谷川俊太郎 訳
童話館出版 1995/03
おじいちゃん、おばあちゃんが出てくる絵本も沢山あります。
わたしはおばあちゃんっ子なので、中には涙腺を刺激する様な絵本もあります。笑
この絵本も、子どもの頃読むのと大人になり親になった今読むのとでは、きっと違った想いを抱くと思います。
そう考えると、絵本が世代を越えて長く読み継がれる理由のひとつがわかる様な気がします。
親だけでなく、おばあちゃん、おじいちゃん、そのまたおばあちゃん、おじいちゃん...沢山の人に絵本を読んでもらい、愛情を沢山子どもには感じて欲しいと思います。
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昨日は地元の公園とちょっとした動物園へ行ったのですが、動物園とは名ばかり、おさるさんしかいませんでした。笑
息子は「ぞうさんいこっかー」とずっと言っていたのですが笑 おさるさんで満足してくれて一安心(´◡`;)笑
一番気に入って動かなかったのは、木でできたカバの椅子でした。笑
昨日一足先に主人は戻ったのですが、わたしと息子はもうしばらく実家にお世話になります◡̈♥︎
150921
ayumi◡̈⃝