『どうぶつにふくをきせてはいけません』
ジュディ・バレット 文
ロン・バレット 画
ふしみみさを 訳
........................✍
本屋さんで、あるいは図書館で、ふと手にした絵本が思いの外面白かった、感動した、心の琴線に触れた...なんて経験はありませんか?
何の予備知識もなく手に取った絵本が「これは面白い!」と思うと、よりその絵本に愛着がわいたりしますよね。
わたしにとってこの絵本がそんな絵本です。
初めて手に取ったのは図書館。
まだ息子は4ヶ月とかで、到底この絵本の意味がわかるとは思えませんでしたが、わたしは迷わず借りて帰りました。
初めて自分の為に借りた絵本だとも言えます。
今日紹介させてもらう絵本は、『どうぶつにふくをきせてはいけません』です。
もう、表紙から面白さが滲み出ているこの絵本。
ヤマアラシがオシャレなワンピースを着ています。
着ているんです。でも、ヤマアラシの針が刺さりボロボロになって、最早ワンピースではありません。
絵本の中はそんな動物でいっぱい。
らくだやへび、ブタ、カンガルー...沢山の動物達が服を身につけてるのだけれど、これが何かおかしい。
おかしいというか、最早迷惑な域に達しているのに、動物達は「何か?」という様な表情。
このちぐはぐさがまた面白い。
中でも一押しは、にわとりです。
この面白さは是非、実際に絵本を見て感じて下さい。
ここでネタバレするのは勿体無い。笑
最後は、ちょっときまずいオチもついています。
思わず苦笑。
ユーモアとちょっぴり皮肉が詰まったこの絵本。
文字数は決して多くなく、小さなお子さんから楽しめると思いますが、是非大人の方にも読んでくすっとしてもらいたいと思います。
作者のジュディ・バレットとロン・バレットは、よほど寒い日に犬がコートを着る以外は、動物に服を着せる事は反対なんだとか。
最近は可愛いペットの服や小物など沢山ありますが、果たして彼等にとってどれだけそれが必要なのか...。
飼い主の愛情も勿論あるとは思いますが、確かにどこかアクセサリーの様になってたりもしますよね。
動物達の声が聞けないだけに、もし動物達がこの絵本を読んだら、絶賛するのかどうかが気になります。笑
........................✎
【51】『どうぶつにふくをきせてはいけません』
ジュディ・バレット 文
ロン・バレット 画
ふしみみさを 訳
朔北社 2005/12
本屋さんに行けば絵本は沢山あります。
ブックガイドにも沢山の絵本が紹介されていたりして、どの絵本を子どもに与えたらいいのか迷う事も多いですよね。
絵本を選ぶ基準をどうしてるか聞かれる事もありますが、まずは読む大人が楽しめること、これが1番だと思います。
このBlogでも何度か書いていますが、絵本は基本大人が子どもに読んであげるものだと思っています。
読み手である大人が楽しくなければ、子どもが楽しく読めるはずがありません。
例え評判がとても良い絵本でも、良書だと紹介されている絵本でも、はたまたロングセラーの古典でも、まずは大人が読んでみて、「面白いな」「好きだな」と思えるかどうか。
それがひとつの基準になるのかな?と思います。
万が一絶賛されている絵本でも、何か違うと思えば、敢えてそれを読む必要はないと思います。
肩肘張らず、絵本を親子で楽しめたらいいですね。
........................✂
昨日は実家の父が我が家に泊まりに来ていました。
久しぶりのおじいちゃんですが、じいちゃん大好きな息子はすぐに懐いて、何をするにも「じいちゃん」でした。笑
夜は主人の実家に行ったのですが、これまた大好きなおじいちゃんがいて、ご満悦な息子。笑
ほんと、おじいちゃんっ子です(´◡`;)笑
150913
ayumi◡̈⃝