『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』
『はしれ!かもつたちのぎょうれつ (評論社の児童図書館・絵本の部屋) 』
ドナルド・クリューズ 作
たむらりゅういち 訳
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男の子って、何故か乗り物が大好きですよね。
我が家の息子も、教えたわけじゃないのに気付いたら電車大好き、トーマス大好きな鉄オタになってました。笑
よく男の子のお母さんから、電車や車の絵本ばかり見たがるという話も聞きます。
でもそれは決して悪い事ではないと思います。
興味関心は一番の絵本への入り口だと思うからです。
一概に乗り物の絵本と言っても、種類は様々。
写実的なものもあれば、擬人化されているもの、物語がしっかりとあるものもあります。
そんな中で今日紹介させていただく絵本は、乗り物の絵本ですがとても綺麗な絵本。
『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』です。
かもつたちのぎょうれつが、レールの上を走ります。
かもつたちは、カラフルでとても綺麗。
この色の紹介がまた素敵なんです。
ただ単に「あか」や「あお」ではなく、「チューリップいろのはこ」や「うみのいろのやねがないくるま」など、とても感性豊かな言葉達。
読んでいる子ども達も、ことばと色のイメージが繋がりやすいと思います。
そしてかもつたちのスピード感が、また凄い。
こんなにスピード感があり、尚且つどのページもきちんと美しい乗り物絵本は他にはないと思います。
本物の列車は確かに、子ども達から見たら凄いスピードだと思います。
カタコトカタコト、というよりも、びゅん!という言葉がしっくりくるくらいの速さですよね。
この絵本にはその様なスピードを現す言葉は出て来ませんが、それが全て、絵でしっかりと現されています。
そこが凄い。
カラフルなかもつ達はあくまで絵本の世界ですが、本物さながらのスピード感が、子ども達に絵本と現実の世界をしっかりとリンクさせてくれます。
文章量は多くなく、絵だけを見ても綺麗で楽しいので、小さなお子さんや女の子でも楽しめると思います。
こんな乗り物絵本も、いかがですか?
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【29】『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』
ドナルド・クリューズ 作
たむらりゅういち 訳
評論社 1980/07
先にも書きましたが、絵本への入り口に一番最適なのは、子どもの興味感心だと思います。
例えば小さな赤ちゃんが興味感心のあるものは、「音」や「色」。
それを上手く絵本にしている『じゃあじゃあ びりびり』や『ごぶごぶ ごぼごぼ』辺りはファーストブックに最適です。
もう少し大きくなると、今度は身近なものに興味が出てきます。
一番の身近なお母さんやお父さん。
食べることや着ることなど、生活の一部。
物語性のあるものよりも、より自分に身近なもの、知っているものが描かれている絵本に関心を寄せます。
もう少しすると今度は、興味感心のあるものからはっきりと好きなものが出てくると思います。
好きな食べもの。好きな服。好きなおもちゃ。
男の子が、大好きな乗り物が描かれている絵本に興味感心を示す事は、ある意味必然かもしれません。
乗り物の絵本ばかり読まないで、もっと違う絵本を読んで欲しい。
そう思うお母さんも少なくないと思います。
でも、乗り物絵本ばかりを読む事も、わたしは悪い事ではないと思います。
どんな絵本であれ、絵本を繰り返し読みたがる事はとても素敵な事です。
沢山の絵本を早くから読む事が全てではないと思います。
勿論沢山読む事が悪い事では決してありません。むしろ良い事です。
でも、何かひとつ、大好きな絵本を見つけて何度も読む事。それもまた、とても良い事です。
何よりそうする事で、「絵本って楽しい」と自然と子どもは感じる事ができます。
楽しいものだとわかれば、いつか自然と、違う絵本にも手を伸ばすと思います。
同じ乗り物絵本でも、色んな種類があります。
その時々に合わせて、ちょっと違った視点の乗り物絵本を手渡してみるのも、子どもの興味感心を広げるいいきっかけになると思います。
勿論これは、乗り物絵本だけでなく、どんな絵本にも言える事です。
あくまで子どもの興味感心を中心に、子どもが楽しめる絵本を与えてあげる。
これもまた、絵本の大切な与え方だとわたしは思います。
乗り物絵本もまた、沢山紹介させて下さいね。
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今日はわたしはお勉強day。
息子は主人とお留守。
しっかり勉強してきます✎
普段使わない脳をフル回転させるからか、いつもお勉強の後は頭痛に悩まされます(´◡`;)笑
頑張ってきまーす◡̈✧
皆様も良い週末を⋆*
150822
ayumi◡̈⃝