さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『なつの あさ』

 

 

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なつの あさ (至光社国際版絵本) 』

谷内こうた

 

........................✍

 

なつのあさは しろい

 

そんな言葉から、この絵本は始まります。

 

空気も自然も生命も、キラキラと瑞々しく輝いている夏の朝。

この言葉は、限りなく透明に近い白い空気を連想させます。

 

まだ誰も起きて来ていない夏の早朝。

連日の雨で、今朝は空気も心なしか澄んでいます。

 

そんな今日紹介させてもらうのは、この絵本。

『なつの あさ』です。

 

 

みんな寝静まっている夏の朝。

ぼくは急いで自転車を漕ぎます。

 

間に合うかな。

間に合うかな。

 

朝の特別な「あれ」に会うために、ぼくは急ぎます。

 

 

文字数はとても少ない、シンプルな絵本です。

小さなお子さんから十分に聞ける内容です。

 

男の子は特に大好きな「あれ」も登場します。

(それが何かは、是非絵本を見て確かめて下さいね。)

 

でもこの絵本は是非、大人にも楽しんでもらいたいと思います。

 

今となっては忘れてしまった子どもの心。

特別なもの。耳に残る音。

景色全てが変わって見える瞬間。

 

記憶にとどめたくて、クレヨンで一生懸命に描いた、夏の思い出。

 

そういった瑞々しさを、少しだけ思い出させてくれる絵本です。

 

デザインもシンプルで、1ページ1ページが絵画の様に綺麗です。

 

家族より少しだけ早く起きた朝。

静かにそっと、童心に帰れるオススメの1冊です。

 

........................✎

 

【28】『なつの あさ』

谷内こうた

至光社 1970/06

 

絵本は子どもが初めて触れる芸術作品だと、わたしは思っています。

 

初めて食べる食べ物。

初めて袖を通す服。

初めて触れるおもちゃ。

きっと親はとても気を使って選ぶと思います。

 

絵本も同じだと思います。

初めて触れる絵本。初めて触れる芸術。絵も文章も、出来るだけ本物でなければいけない。

そう思います。

 

どうせ子どもの絵本だから。

そこまで子どもはわかってないだろう。

 

そうではなくて、「子どもの絵本だからこそ」しっかりとしたものを手渡さなければならないと思います。

 

「良い絵本」という分類は、なかなか難しいです。

 

ですが、自分が読んだ時に「これは子どもの頃に出会いたかったな」と思えたり、自然と頬が緩んだり、静かに感動する事が出来たり。

そういった、自分の琴線に触れた絵本は、子どもに手渡してあげたいと思います。

 

今や絵本は溢れている時代です。

そこから子どもに与える絵本を選ぶのは、なかなか難しい。

わたしが、わたしが、と自己主張の強い絵本も沢山あるからです。

 

迷ったらまずは、大人が読んでみて下さい。

見て、触って、食して、体験していかないと、何であっても「本物」は見抜けないと思います。

 

わたしもまだまだ沢山、絵本を経験していきたいです。

 

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昨日は一日お家だったので、今日はお外に少しでも出なきゃと思いつつ、雨です。

 

おばあちゃん家に遊びに行こうかな。

 

図書館に予約してた本が届いたので、図書館経由で行こうかと思います◡̈

 

最近本が読めてないなぁ、何でだ?と思ってたら、何の事は無い、図書館の予約本が届いてなかったからでした。笑

 

手元に読む本がなかった。笑

 

本がないとやっぱり、落ち着かないです。

 

 

150821

ayumi◡̈⃝