さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『トマトさん』

 

 

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トマトさん (こどものとも傑作集) 』

田中清代

 

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夏が終わる前にどうしても紹介しておきたいこの絵本。

2歳のトマト大好きな息子も今、はまっている1冊です。

 

今日紹介させてもらう絵本は、『トマトさん』です。

 

まずはこの表紙のインパクト!

横長の表紙いっぱいに、トマトさんのどアップ!

一度見たら忘れられません。

 

とっても暑い夏。

こんなに暑くちゃひからびちまうと、ミニトマト達やとかげ達は小川にぽっちゃんと水浴びに。

でもトマトさんは体が重くて動けません。

とうとう目からあまいにおいの涙がぽろり。

 

ちょっぴり癖のあるトマトさんですが、憎めない可愛らしさがあります。

 

ようやく小川に入れたトマトさんの気持ち良さそうなこと!

ページいっぱいの、いや、むしろはみ出してしまってるトマトさんの表情が、その気持ち良さを物語っています。

 

読んでいる方も、暑さが和らぐような気がします。

 

そしてこの絵本、擬音がとても素敵なんです。

 

真っ赤に熟れたトマトさんが「どった」と落ちたり。

 

暑くてたまらなくなったトマトさんは、まぶたを「しんなりと」閉じてあまいにおいの涙を落としたり。

 

トマトさんが水の中を「ぶくぶく ぷっくり」「とっぷん とっぷん」泳いだり。

 

その擬音だけで、トマトさんの重量感や気持ち、周りの空気が伝わってくるかの様です。

 

暑い夏。

トマトさん達と一緒に、少しだけ涼しい気持ちになれるオススメの1冊です。

 

トマト好きのお子さんには勿論、トマトが苦手という子にも、トマトを身近に感じてもらえるかもしれませんね。

 

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【26】『トマトさん』

田中清代

福音館書店 2006/07

 

野菜を扱っている絵本も沢山ありますね。

 

この絵本の様に擬人化されているものも沢山ありますし、リアルな野菜が描かれているもの、野菜が具材として描かれているもの、昔話なんかにも、野菜はよく出て来ます。

 

子どもは食べ物の絵本が大好きです。

食べることは子どもにとって、ともすれば大人よりも身近であり、大切なんでしょう。

 

この絵本の様に物語になっているものは2歳くらいからでないと難しいかもしれませんが、平山和子さんの『くだもの』等は、小さな赤ちゃんから食べ物を身近に感じられると思います。

 

食べることは生きることの基本。

絵本を通して、沢山の野菜や果物に触れて、生きる基本をしっかりと伝えていきたいですね。

 

また食べ物の絵本も沢山、紹介させて下さい。

 

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今日は朝から雨です。

 

今日の雨は止みそうにないので、一日お家で遊ぶことになりそうだなぁ。

 

べたつく湿気は気持ちいいものではないですが、雨のお陰で幾分か涼しくなってきています。

 

夏がそろそろ終わるなぁ。

 

 

150820

ayumi◡̈⃝