『おっきょちゃんとかっぱ』
長谷川摂子 文
降矢奈々 絵
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昨日はちょっと可愛いおばけを紹介させてもらいましたが、今日は少し趣向を変えて、妖怪なんかどうでしょう。
今日ご紹介するのは、『おっきょちゃんとかっぱ』です。
河童は昔から、人間にとって身近な妖怪です。
河童を扱った絵本や本も沢山ありますね。
手掛けるのは、長谷川摂子さんと降矢奈々さん。『めっきらもっきら どおんどん』も有名ですね。
お2人の絵本はどこか怖くて、でも子どもにとってはとても身近に感じる事のできる世界だと思います。
この絵本の主人公、おっきょちゃんも、突然現れてお祭りに誘うかっぱのガータロにうろたえる事なく、あっさりとかっぱの世界へ向かってしまいます。
ここが何とも子どもらしい。
読んでいる方もきっと、すっとその世界へ入っていけるでしょう。
手土産にきゅうりを持って行くところが、また何ともオツです。
かっぱの世界を楽しむおっきょちゃんは、現実世界の事を少しずつ忘れてしまいます。
少し雲行きが怪しくなってきて、読んでる子ども達もハラハラドキドキしてくるでしょう。
おっきちゃんはどうなってしまうのか?
人間の世界へ戻るのか?それともかっぱの子どもとして生きていくのか?
結末は是非、実際に読んでみて下さい。
決して怖いお話でもなく、かっぱもまるで人間と変わらない様に描かれていますが、おっきょちゃんの記憶が少しずつなくなっていく過程は、妖怪の世界と人間の世界は違うという恐怖を感じさせます。
かっぱって本当にいるのかな?
かっぱの世界に行ってみたいな。
でも、ちゃんと帰って来れるのかな?
ちょっとだけ、怖いな。
巷では妖怪ブームですが、昔から伝えられている、もしかしたら本当にいるのかもしれない妖怪も、子ども達には触れさせてあげたいですね。
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【10】『おっきょちゃんとかっぱ』
長谷川摂子 分
降矢奈々 絵
福音館書店 1997/08
このお話は、起承転結がしっかりとしています。
お話自体はファンタジーですが、読んでいる子ども達はあたかも自分が経験しているかの様に、そして実際に経験できるかの様に感じると思います。
ファンタジー程起承転結はしっかりとしていないと、子ども達はすぐに見破ってしまいます。
お話に綻びがない事が、とても大切になってきます。
子どもはファンタジーが大好きです。
同時にとても素直なので、お話をそのまま受け止めます。
大人は想像力を働かせて不足分を補ったりする事ができますが、子どもはそれができません。
少しでも綻びがあったり、起承転結がしっかりしていないと、素直に「面白くない」と言うでしょう。
絵本には沢山のファンタジーの世界があります。
子どもが心から「面白い」と思えるファンタジーの世界を手渡していきたいですね。
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毎日毎日暑いとしか言ってないですね(´◡`;)笑
朝からシャワーもクーラーもフル稼働。それでも暑いからどうしようもないですね ༘*
お昼寝したら、夕方少しでも涼しい時間にお外に出たいと思います。
夕方も侮れないですけどね。笑
この季節、本当遊び場に困ります。
遊び場難民です。
近場に涼しい支援施設があったらなぁ。
テレビをつけない我が家は、お家遊びのクオリティを上げていくしかありません(´◡`;)笑
水分塩分たっぷり摂取して、午後からも頑張りましょう♩
150803
ayumi◡̈⃝