さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『かいものづくし』

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『かいものづくし』


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新刊絵本で楽しい1冊を発見しました。

 

どこか懐かしい雰囲気の漂う商店街。
子どもの目線で、おみせやさんを巡ります。

 

すすめや すすめ
ゆけば ゆくほど おみせが ふえる
すいすい すきっぷ しょうてんがい

 

何ともリズム感のいい文章。
まるで下町の威勢のいいお店やさんの様です。

 

魚屋さんや肉屋さん、果物屋さん、パン屋さん。
読み手も順番に買い物をしている気分になれます。

 

「今日は何買う?」なんてお買い物ごっこをしながらも楽しめそうです。

 

全てスーパーに行けば事足りる現代。
でも、ひとつひとつの物に対して「こだわり」を持ち続けるプロフェッショナルの様なお店も、ずっと残っていって欲しいと思います。

 

我が家の近所にも果物屋さん、お肉屋さんがあります。
お肉屋さんのコロッケはやっぱり格別で、息子も大好物。中学生が部活帰りに数十円のコロッケを頬張っている姿を見ると、何だか嬉しくなります。
そんな風景が、きっとこの絵本の奥にはあるのだと感じます。

 

決して古臭い雰囲気ではないけど、どこか日本の原風景の様な1冊。
この絵本を読んだ後は、近くの商店街へ繰り出したくなります。

 

見開きもレトロで可愛らしい雰囲気なので、是非じっくり見て下さいね。


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『かいものづくし』
いしだえつ子 文
いしはらみえこ 絵
福音館書店 2016/08


ayumi◡̈⃝