『じどうしゃ博物館』
『じどうしゃ博物館 (みるずかん・かんじるずかん―銀の本) 』
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絵本と図鑑はまた種類が違うものですが、絵本の中にも「図鑑」に近いものがあります。
でもあくまで「絵本」なので、ひとつひとつ絵で描かれていて、写真とはまた違う魅力を感じることができます。
そんな「図鑑」絵本でも、自動車好きにはたまらない1冊がこちら。
『じどうしゃ博物館』というタイトルからして、センスが溢れています。
自動車の歴史を振り返りながら、現代の自動車への変遷を描いたこちらの絵本。
最初は牛車や人力自動車から始まっているところが本格的です。
蒸気で走っていた自動車からガソリンへ。
レーシングカーやスポーツカーの変遷も描かれています。
ひとつひとつがとてもリアルで綺麗な絵で描かれていて、それがどこの国でいつ作られたものなのかも細かく記載されているので、見る人の知的好奇心をくすぐります。
図鑑の様にも見れますが、ページの流れに自動車の歴史というストーリーがあるので、絵本として親子でちゃんと楽しめるのが魅力的。
最後は働く車も描かれているので、乗り物好きな子にもたまらない1冊となっています。
「図鑑ばかりで絵本を読まない」という声は、特に乗り物好きな男の子のお母さんからよく聞こえてきます。
好きなものがあるのはとっても素敵なこと。是非「好き」を追い求めて欲しいところですが、やはり絵本も楽しんで欲しい。
そんな時には、こんな「図鑑絵本」から入ってみるのもオススメです。
山本忠敬さんやかこさとしさんも、素敵な図鑑絵本を沢山描かれているので、是非お気に入りのものを探してみて下さい。
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【339】『ずかんライブラリー じどうしゃ博物館』
真田勇夫 絵
高島鎮雄 文
福音館書店 1992/05
160625
ayumi◡̈⃝