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さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『しりたがりやの ふくろうぼうや』

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しりたがりやの ふくろうぼうや (児童図書館・絵本の部屋) 』


........................✍

 

最近の息子は、「あれ何期」です。


目に入ったものはとりあえず全て「あれなに?」。


朝新聞を読むわたしの傍、目に付いた写真を全て指差し、「これだれ?」「これどこ?」「これなに?」。

 

いつかは、新聞に載っていたオバマ大統領を指差し「これだれ?」「オバマ大統領」「オバマ大統領ってなに?」「とっても偉い人」「オバマ大統領はどこにいるの?」「アメリカ」という会話をしたからか、街中でオバマ大統領らしき人物が写っていたポスター?チラシ?を指差し、「あ!アメリカや!かーさん、あれアメリカやで!」...。

 

知的好奇心の塊の子どもはとっても面白いですが、ひとつひとつ相手をしていたらそれはもう疲れます。


「なんやろなぁ?」なんて適当な返事をしたものなら、「なんやろなぁってすぐに言わないで!」とお叱りを受けてしまうのですから。笑

 

そんな息子の今にぴったりな絵本を見つけました。
タイトルからして正に今の息子。『しりたがりやのふくろうぼうや』です。

 

すくろうのぼうやは、とにかく何でも知りたがります。
夜になると、星の数や空の高さ、波の数、海の深さ...何でも知りたがり、かあさんに尋ねます。

 

かあさんはその度に、「かぞえてごらん。」「たしかめてごらん。」とぼうやに優しく言います。

 

星の数、空の高さ、ふくろうのぼうやは自分で確かめようとします。でも、もちろんきりがありません。

 

そうしてぼうやは、「たくさん」「とっても」という概念を、体感していくのです。

 

目に見えない愛情の深さも、「たくさん」を自ら体感したぼうやは、しっかりと感じ取ります。
かあさんが大好きだという気持ち。そして、かあさんも同じ気持ちだということを。

 

子どもにとって、自ら体験して感じ、学んだことが何よりも力になります。


でもつい、答えを知っている大人は近道をしてしまいがちです。


わたしもつい、聞かれると答えてしまうことが多いです。

 

でもこのふくろうのかあさんは違います。
答えをちゃんと子どもに導き出させようとする。そして必ず、その姿を見守り待ってあげています。


そんなお母さんの姿があるからこそ、子どもは全力で疑問に立ち向かえる。ふくろうのかあさんは、こう在るべきという母親の姿を示してくれています。

 

わたしもこう在りたいと思うと同時に、こんな風に子どもに愛情を伝えてあげたいと、そう感じました。

 

しりたがりやの息子に、今読んであげたい1冊です。


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【338】『しりたがりやの ふくろうぼうや』
M・サラー 作
D・ビースナー 絵
せなあいこ 訳
評論社 1992/09

 

160624
ayumi◡̈⃝