さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『あかい ふうせん』

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あかいふうせん 』

イエラ・マリ


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最近たまに息子と楽しんでいるカードゲーム、「Amigo バルーンズ」。
自分の風船のカードがめくったアクションカードに応じて飛ばされたり、割れたり、はたまた復活したり...という比較的単純なゲームで、3歳くらいから楽しめるかな?と思います。

 

それもあってか、風船に今までより興味を示す息子。
こんな絵本を、部屋に飾ってみました。

 

イエラ・マリは、字のない絵本で有名です。
この絵本も文字は一切ありません。

 

はっきりとした線や色合い、豊かな発想は、大人の方も魅了する力を持っています。

 

赤い風船が空に飛んだかと思いきや、それはリンゴに変わり、落ちたリンゴは蝶へと変化を遂げます。

 

赤は様々な形に変わって行き、最後は雨の中、真っ赤な傘へ。

梅雨の時期にもぴったりの1冊です。

 

表紙は鮮やかなグリーンですが、内容は赤以外は白黒の世界です。
だからこそ、赤がより引き立ちます。

 

デザイン性も高いので大人向けのイメージがありますが、はっきりした色使いや形への変化は、小さな子どもが見ても十分楽しめると思います。

 

無理にお話をつけなくてもいいと思います。
ただ親子で眺めるだけでもいいし、「こんなものに変わったね」と話してもいいし、読み終えた後に「これからどんなものに変わるかな?」と想像するのも楽しそうです。

 

絵本は子どもが初めて触れる芸術でもあります。

美しい絵、日本語は勿論、こうしたデザイン性の高いもので尚且つ質の良い絵本もまた、小さな内から触れていて欲しいな、と思います。


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【332】『あかい ふうせん』
イエラ・マリ
ほるぷ出版 1976/09


160618
ayumi◡̈⃝