さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 2児の子育てをしながら絵本や子育てにまつわるあれこれをお話しています。マイホームは絵本ハウス。絵本に囲まれた暮らしを親子で楽しんでいます◡̈京都在住。絵本講師✎

『わたしのおべんとう』

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スギヤマ カナヨ

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今日はその絵本と一緒に是非読んでもらいたい、こちらの絵本を紹介させて下さい。

並べて見たらその表紙から一緒に手に取りたくなること間違いなしの、『わたしのおべんとう』。

『ぼくのおべんとう』と同じく、絵本が丸々お弁当となっています。

じゃーん!と開いたこちらのお弁当は、サンドイッチのお弁当。

子どもの頃、お弁当がサンドイッチだと何だかテンションが上がったのを思い出します。

サンドイッチの種類もバラエティ豊かで、お母さんの遊び心も感じます。

おかずのミートボールは、お母さんと一緒に作ったもの。
ちゃんと「わたし」が作ったミートボールも入れてくれているのが、嬉しいです。

ん?ミートボール?どこかで見た気が...。
そう、『ぼくのおべんとう』で隣の女の子が唐揚げと交換しようと言ってきた、あのミートボールです。

実は『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』の2人は、隣同士で食べている設定。
唐揚げとミートボールの交換のシーンは、絵本と絵本が繋がっているのです。

何ともワクワク楽しい仕掛け!
是非ともあわせて読んで、その楽しさを実感してもらいたいと思います。

このお弁当も決して派手ではないものの、お母さんの工夫や愛情が沢山詰まっています。

息子は何でもよく食べる方ですが、幼稚園などのお弁当に関しては悩むことが多いお母さんも沢山いらっしゃいます。

なかなか食の進まない子どもに、どうやってお弁当を完食してもらおうか。
少ない量でどうやって栄養バランスを整えようか。
お弁当を開いた時にどうやって喜ばせようか。

小さな小さなお弁当箱に、お母さんの愛情がたっぷりと詰まっています。

こんな楽しい絵本が、そんなお母さん達の手助けに少しでもなる様に。
子ども達が少しでも楽しいお弁当の時間が迎えられる様に。

親子で是非、お弁当の絵本を楽しんでもらえたらと思います。


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【290】『わたしのおべんとう』
スギヤマ カナヨ
アリス館 2003/05


160507
ayumi◡̈⃝