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さんじのえほん。

3時のおやつみたいに、絵本が日々のちょっとした幸せに⋆* 駆け出しの絵本講師、1日1冊絵本を紹介しています◡̈

『コッコさんのおみせ』

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コッコさんのおみせ (福音館の幼児絵本) 』

片山健

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今日はとある場所へお出かけの予定でしたが、朝から色々予定が狂い...息子は息子で「お買い物行く!イオン!」なんて言い出し、結局いつものイオンへお買い物へ。笑

珍しく主人が夜ご飯のいらない日だったので、思い切って息子と2人で夜ご飯を外食にしてきました。

息子の新しい靴も買えて、何だか色々散財してしまった気もしますが、たまにはいいや!と。笑

久々の夜遅くまでの外出、行き先は何とも所帯染みた場所でしたが、なんだか非日常で楽しかったです。

最近息子がはまっているのが、お買い物ごっこ。

お気に入りのポーチをぶら下げて、「パン買ってくるねー」とたくさんパンを買ってきてくれます。

もうじきこれがお店やさんごっこになるんだろうなぁと、今から楽しみです。

コッコさんも、お店やさんごっこをして遊びます。

ケーキ屋さんになったり、くだもの屋さんになったり、カレー屋さんになったり。
でも誰も買いに来てくれません。

そこでコッコさんは、カレーの出前をすることにしました。

怪獣ごっこをしているお兄ちゃんや新聞を読んでいるお父さん、台所でご飯を作っているお母さんに、順にカレーとサラダを届けていきます。

実はコッコさんが最初にみんなに食べに来てと言った時は、みんなそれぞれ用事がありコッコさんのお店へ行けませんでした。
と言っても、その用事は大したものじゃなく(お母さんはご飯を作っていましたが...)手を止めてコッコさんの遊びに加わることはできました。
でも、ここでみんなが遊びに加わらなかったことで、読み手も現実に近いお話として入り込める様に思います。

勿論、子どもの「今」はとても大切で、付き合うことがとても大事なことに変わりはありません。
ですが、常に子どもの「今」に付き合えるかと言われたら、そうではないです。
きっと子どももそういう場面を沢山経験しているはず。
コッコさんは発想の転換で「出前」という方法にでます。遊び方は何通りもあるんだよ、そんなことを子どもに伝えてくれている気がします。

そして大人も、こうした「理想」ではなく「現実」のお話を読むことで、できていない育児に悩むのではなく無理なくできるだけでもいいのだと肩の力を抜くことができると思います。

料理の手を止めて遊びに加わることができなかったとしても、足元にやって来た子どもの相手を少しだけする。0でなければ大丈夫だと、この絵本は教えてくれています。

最後は家族揃って、お母さんの作った本物のカレーをいただきます。
日々の暮らしの中で、そんな時間が何よりも大切だったりします。

理想を追い求めればきりのない育児。
完璧でなくてもいい。100%正解の育児なんてない。
失敗と反省を繰り返しながら、自分の中の正解を見つけられたらそれでいいのだと、この絵本は教えてくれた様に思います。

一見とっつきにくいコッコさんシリーズですが、どれもとても素敵な絵本です。
是非手に取って読んでみて下さい。


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【277】『コッコさんのおみせ』


160424
ayumi◡̈⃝